2008年2月14日木曜日

ショパン、バッハ、グールド

最近聞いているクラシック音楽の話を。繋がっていきます。

先日、盲目のピアニスト青年である辻井伸行君のリサイタルに行って、いたく感動したという話を書きましたが、そのときにCDと一緒に購入したのがこちらの「のぶカンタービレ」というお母さん著の本です。
のぶカンタービレ.jpg

えーと、2回読みました。これもうすぐ発売なので是非どうぞ。主にショパン国際コンクールへの挑戦について書かれています。その中でも予選の選曲くじ引きの話はとても印象的で「最初は苦手で一番当たりたくなかったけど、直前で開眼して逆に是非当たってほしい」と願った曲があります。結局その曲を引き当てて見事予選を通過するのですが、それがピアノ・ソナタ3番です。僕、実は聞いたことなかったんです。これは聴きたい!ということでこのCDを購入。
ピアノの森 ピアノ・コレクション

はい、アニメ映画「ピアノの森」のコンピレーション・アルバムです。(サントラではありません。)なんと全部でCD4枚組み、57トラック収録されています。しかもそうそうたるピアニストたち。グレン・グールド、中村紘子、小山実稚恵、イェフィム・ブロンフマン、横山幸雄、ニコライ・トカレフ、ほか。それでいてお値段(Amazon値引きで)2,700円。これは買いでしょう。(実は以前CD屋で見かけたことあったのですが、それは初回盤で映画グッズがついた6,000円のものでした。)

よくあるクラシック詰め合わせ集とは違って、ちゃんと全楽章収録されています。ショパンのピアノ・ソナタ3番も第4楽章までちゃんと入っていて、しかも演奏者が小山さんで、非常に良いです。これ、いわばショパンさんによるピアノの交響曲ですよね。広く、深く、壮大。ノクターンやポロネーズとは違ったショパンさんを知ることができました。他にショパンだと横山幸雄さんがショパン国際コンクールでかました(?)3度のエチュードなんかも初めて聴いたけどすごく良かった。ていうか全曲素晴らしい。

他にもバッハ、ベートーベン、モーツアルトにラフマニノフ(ピアノ協奏曲第3番)まで入ってます。し・か・も、バッハとベートーベンはグレン・グールドなんですよ!ベートーベンは交響曲第5番「運命」のリスト編曲ピアノ版。グールドのそのアルバムだけで1,800円で売ってるんだから、もう超お買い得と言ってよいでしょう。

てなわけで今度はグレン・グールドさんにハマりました。やっぱりバッハ。ゴールドベルグ変奏曲は入ってないけど、イタリヤ協奏曲そしてイギリス組曲がもう…。朝、出勤時にイタリヤ協奏曲を聴くとなんか気持ちが晴れやかになります。

実はグレン・グールドさんのCDはバッハのベスト版たる「The Little Bach Book」というのを、5,6年前に村上春樹さんの影響で買って持っていたのですが、当時はそれほど良いとも思わず「なんだか淡白で面白くない演奏だな」などと思っていました。自分が恥ずかしい。

今あらためて聴くと、その1つ1つの音にどれだけの美意識がこめられているのかが良くわかります。感情に流されるのではなく、その音が持っている美しさをまるで写真のようにシャープに切り取り、つなげ、伝えてきます。いまだに僕はショパンをはじめとするロマン派好きではありますが、このグールドさんの言いたいこともわかるようになって来ました。

で、買ったのがこちら。「ブラームス:4つのバラードと2つのラプソディ、間奏曲集」です。目を閉じて聴いていると、自分の意識が地下数百メートルまでもぐっていく感じを味わうことができます。いろんな人が同じように評してますが、瞑想的。ここまで深度のあるピアノ演奏は他に知りません。購入大正解。ちなみにamazonの投稿レビューで全員が星5つをつけてますが、さもありなん。
グールドのブラームスグールドのバッハ・ベスト盤

そして先日、川崎のTowerRecordを物色していて見つけたのが、この雑誌。世界初の男性誌として有名らしいエスクァイヤ誌です。ピアノ大特集。しかもグールドの特集までしていて買わずにはいられませんでした。
エスクァイア日本版2008年3月号

グールドがカナダ・トロント出身だともっと早く知っていたら…。僕ってトロントに何ヶ月かいたことあるので。

あとこのエスクァイヤ日本版2008年3月号にはおまけCDが付いてまして、170年前にショパンさんが弾いていたピアノと、現代のピアノ(どちらもプレイエルというメーカー)によるショパンのプレリュード聴き比べができます。記事を読みながら聴くと「うーんなるほど」と思いますよ。ショパンさんはこういう音楽を作っていたんだ、と。

えー、いつにも増して分かったような顔してスミマセン。が、こんな感じでどんどん興味の対象が繋がっていくのって、なんだか嬉しい。豊かな人生って何だろう…orz。

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