2007年2月28日水曜日

ドラえもん展

ドラえもん展20070224.jpg先日、川崎市民ミュージアムでやっていた「ドラえもん展」を見てきました。2010年には川崎市に「藤子F不二夫ミュージアム」ができるそうです。

予想はしてたけど子供がいっぱいでタイヘンなことになっていました。ミュージアム、という雰囲気ではない。もちろん仕方のないことなのであきらめてましたけど、できれば子供なしの環境で静かに鑑賞したかったな。

原画、つまり藤子不二夫さんが直接ペンで描いた紙、の展示が数多くありました。原画ってやっぱすごいですよ。何ともいえない迫力があります。原画でドラえもん1話がまるまる展示されていたりして、漫画も楽しめるし絵も楽しめる、素晴らしい展示となっていました。名作「ドラえもんだらけ」の回の原画もありましたよ。

他、有名な回のパネル展示もたくさんあり、特に皆さん(特に大人たち)が立ち止まって静かに見ていたのが「名作コーナー」。

・きれいなジャイアン
・おばあちゃんの思い出
・のび太の結婚前夜
・ぼくの生まれた日

もちろんどれも知ってますよね(笑)。きれいなジャイアンは置いておいて、他の3つは読んでると自然と瞼が熱くなって…。「何度も読んだことあるし、まさかグッと来るなんてことはないだろう」と思っていたけど甘かった。何度読んでも感動します。横の男性やおばちゃんも神妙な面持ちで見入っていました。

ドラえもんの最も素晴らしいところは、各回のお話のおもしろさです。ちゃんと落ちがあるだけでなく、何かしらの「教訓」というか「人生訓」の様なものがあります。それにプラスしてキャラクターとしてのドラえもんの可愛さ。無敵です。

ドラえもんのお話の素晴らしさはこっちでも書いてみたのでどうぞ。無駄に長いですが・・。
http://blog.livedoor.jp/kuro14/archives/2006-03.html#50423092

僕が小学校の先生なら、ドラえもんのコミックを題材にしてクラスで話あったりしますね。「ドラえもんに休日を」とかいいなぁ。あの大山のぶ代さんドラえもんの最終回として放映されたときのアニメ版はちょっと??な出来だったしね。原作の良さを知ってもらいたいっす。


2007年2月27日火曜日

タイヤとホイール

コペン20070225.jpg久しぶりにアドバン・ネオバを装着!

アドバン・ネオバというのはタイヤの銘柄のことです。いわゆる普通のタイヤ(ラジアル・タイヤ)の中ではトップレベルのグリップ力を誇るスポーツ用のタイヤです。今週末の筑波サーキット走行のために装着。

土曜日の朝に普段のタイヤ(ブリジストン・プレイズ)から履き替えました。自分の力ではどうしても緩まないネジが1つあったので、あきらめて車屋に持っていきました。ちょっと情けない。ちゃんとトルクレンチ使って適正値で締めたのになぁ。

タイヤを変えることでグリップ力が増すと同時に、ホイルも軽量なものにチェンジされるので普段の運転でも軽快感がUPします。

普段:ブリジストンPlayz 165/50R15 + 純正ホイール
時々:アドバンNeova 165/55R14 + ENKEI RS+M(ホイール)

今日はバイオリンのレッスンだったので品川までクルマを走らせましたが、いつもの道だと違いがよくわかります。坂道とかあきらかに速くなってます。思わずアクセルを踏んじゃいます。

いやークルマってホントいいですねぇ。

このヘンにコペン・チューニングの話題があるので興味ある人はどうぞ。

2007年2月26日月曜日

カートでレースだ

カートでレースをやろう!

カートレース第2弾をまたやりたいなぁ・・、と言うことで参加者募集!具体的な日付や場所はぜーんぜん決まってませんが、5人ぐらい集まれば実施可能です。

関東方面のカート場を挙げておきます。だいたい8000円~1万円くらいでレースができそうです。関西でもいいけどね。

シティカート(東京都足立区)

大井松田カートランド(神奈川県足柄上郡中井町)

新東京サーキット(千葉県市原市)

F1DREAM平塚(神奈川県平塚市)

クイック羽生(埼玉県羽生市)

やってみたい人、興味のある人はご連絡ください。たぶん・たぶんですが夏ごろにはやろうかなぁ。

男の闘い(4)

ついに決勝。スターティング・グリッドは次のとおり。

��.イナガキ
    2.ミズガキ
��.イマニシ
    4.クロタキ

クロタキのマシンはなんとか修復されたが、最後尾からのスタートに。

スタート。絶妙のタイミングでスタートしたクロタキが、いきなりアウトからイマニシをパス。2コーナー直前でミズガキのインに入れたが、気付いてもらっていなかった場合ぶつかる可能性があるのでここは自重。イナガキ・ミズガキ・クロタキ・イマニシの順で1周目は終了。

コース図はここを参照。

クロタキ車修理の影響でタイヤの温度は一度落ちており、なかなか温まってはこない。そのせいか各車無理はせず一直線に並んだ状態で2周目が終了。

��周目、クロタキがミズガキをパス。2コーナー立ち上がりでインから交わす。イナガキを追う。

しばらくの間、イナガキのすぐ背後で様子を伺うクロタキ。イナガキ車・クロタキ車とミズガキ車の差が開いてきた。・・・そろそろか。

・・・イナガキ車。さすがに速いが容易についていける。安全に抜くためには・・・やはり第3コーナーか。見てろよ若者。30代のすごさを見せてやる!

第2コーナーを抜けたところであえてラインをずらしコーナー奥側で一気にブレーキング&スライド!イナガキ車よりイン側から直線的にコーナーを抜ける。車体の右側が若干コースオフしたがなんとか大丈夫だ!いっけー。

第4コーナーまでの直線で圧倒的なスピードの差をつけたクロタキ車は第4コーナーまでに完全にイナガキ車の前に出ることに成功。しかし予選ではこの第4コーナーで自滅して抜き返されたクロタキ。ここは丁寧にスピードを落として無難にクリア。2台はタテに並んで最終コーナーを駆け抜けていった。

ここがチャンスとばかりに全開アタックを開始するクロタキ。ラップタイムはついに34秒台に突入。じりじりとイナガキ車との差が開いていく。

・・・やはり勝つのは僕だ!僕は新世界の神になる!

このときイナガキは冷静に戦況を分析していた。

・・・今のオレのラップタイムはおよそ36秒。頑張っても35秒半ばがいいところだ。クロタキとの1周あたりの差はおよそ1秒か・・・。ただヤツがノーミスでいくわけがない。それは近い将来、日経平均株価が1万8000円を越えるであろうことよりはるかに確実だ。おれは冷静に市場を分析、いや自分の走りをしていればいい。あとは時間が解決してくれる・・・。

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結局どうなったかと言うと、クロタキ車に途中マシントラブルが発生。アクセルを踏んでもスピードが出なくなる。ピットインを余儀なくされた。ピットイン中に最下位に転落。30秒程度で回復するが戦況は絶望的。予選時の衝突で電気系統の何かのプラグが抜けかかっていたようだ。・・・無念。

��5周目時点で1位はイナガキ、2位がミズガキ、3位イマニシはすでに周回遅れ。4位クロタキはそのイマニシより約15秒ほどの遅れとなっていた。クロタキは全開アタックで追い上げるもあと一歩及ばず無念の4位。

なんと結果は次のとおり。

■決勝結果
��.イナガキ 15分32秒65
��.ミズガキ 15分51秒91
��.イマニシ 15分41秒70(-1ラップ)
��.クロタキ 15分42秒60(-1ラップ)

カート表彰台正面.jpg





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これを最後まで読んでいただいた方はもちろん分かっているだろう。今回の男の闘い。本当の勝者はいなかった・・・。

カート誰もいない.jpg








一抹の空しさが冬のサーキットを駆け抜ける。と、言うか悔しい~。

今回お世話になったカート場のホームページにこんなページがアップされました。公開したくないけど公開します。くやしいー。

http://www.geocities.jp/modenagrandprix/album/20070211/index.html

何が悔しいかというと決勝でのベストラップが記載されていないこと!!!

なのでここに記載しておきます。

■決勝ベストラップ
��.クロタキ 34秒904
��.イナガキ 35秒893
��.ミズガキ 36秒307
��.イマニシ 37秒100

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えーと今回の舞台となったカート場をご紹介しておきます。

栃木県にある「モデナグランプリサーキット」というところです。今回やったようなタイムアタック・予選・決勝付のレースは8500円/人で開催してくれます。

詳しくはこちらどうぞ。

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以上!男の闘いシリーズでした。

くっそー。

2007年2月20日火曜日

LOSTな日常

ネオ20070219用.jpgカートの完結編がなかなか書けない今日この頃。アメリカのテレビドラマ「LOST」にハマっているのが原因です。

「LOST」は「ER-救急救命室-」とか「24」とかと同じ、アメリカの連続テレビドラマシリーズで、現在アメリカではシーズン3が放送中。日本ではつい先日シーズン2がDVDで発売されたところです。僕はこのDVDのCMや宣伝を見た影響で、このドラマを見始めてしまいました。テリー伊藤やデーブ・スペクターが、森の中の穴の中を覗いて会話をしているCM、見たことないですか?

見始めてしまったら最後、もう止められません。おもしろい、というか何というか次を見たくてしかたなくなります。1時間ドラマでCMとかを除くと1話が約45分。アッと言う間に過ぎ去ります。土日をすばやく終わらせたい人にはお勧めです。

無人島らしき謎の島に墜落した飛行機の生存者をめぐるドラマです。彼ら生存者のドラマ、意外なつながり、そして謎に満ちた島。本当に予測不可能です。面白さは絶対的に保障します。寝不足になる覚悟があるのなら、どうぞ見始めてください。

・・・

もともと僕はドラマをほとんど見ない人間です。アメリカのドラマなんて今まで全くと言っていいほど興味がありませんでした。「『ER』がおもしろいよ」とか「『24』はすごい」とか「『ビバリーヒルズ青春白書』は最高!」とか、古くは「『ツイン・ピークス』はやめられない」とか、ウワサではいろいろ聞いてました。でも、興味のない人はみんなそうだと思うのですが「何がそんなにおもしろいのか全然分からないし、そもそもアメリカのドラマになんて興味ないもんね」という態度でした、僕は。

でも間違って第1話を見たら最後、もうダメですね。なので今特に気をつけている事は「絶対に『24』や『プリズンブレイク』は見ないぞ!」ということです。どっちもやたら面白いらしいですからね・・・。

ただ「LOST」については最新話まで追いついたので、あとは週1でチェックしていくだけです。今現在シーズン3の第8話まで見終わりました。(ちなみに1シーズン24話。これが全部で5シーズンまで予定されているそうだから、途方もないですよね。)

・・・

あと最近はバイオリンを弾くのが楽しくなってきました。曲らしきものが弾けるようになってきたので、練習するのが楽しいです。ついでにピアノも練習したりしながら。ピアノの伴奏でバイオリンを弾くのが最も良いのですが、1人でそれは物理的に無理ですね。残念。

・・・

写真は実家のネオ君です。撮影は去年の夏ごろかな。植木鉢です、入っているのは。

そんなわけでカートの結末やいかに!?

2007年2月13日火曜日

男の闘い(3)

��サーキットに住む魔物編>

カートの最高速度はおよそ60キロ。しかし体感速度はその倍にも達すると言われている。一瞬の判断ミスは即命取りになる。命をかけた男の闘いだ。

タイムアタックで苦渋をなめた公務員イマニシはある作戦を考えていた。

・・・今のワタシでは万に一つの勝ち目もないだろう。しかしこのままではクロタキが勝利してしまう。クロタキの勝利はワタシの望むことではない。いかにヤツの勝利を阻止するか、それが重要だ。

イマニシとクロタキは小学校6年生からの友(と書いてライバルと読む)である。進学塾「ハマ学園」の志望校別日曜特訓において初めて顔をあわせた彼らはそれ以来、互いのプライドをかけ「復習テスト」で火花を散らせていた。どちらがその日の「ベスト1」を取るのか、激しい争いが繰り広げられていた。

そして迎えた最後の「KG模試」。もはや志望校への合格は確実となった彼ら秀才2人にとっては事実上の最後の聖戦である。ここでイマニシはクロタキの後塵を拝す結果となってしまう。歯軋りをするイマニシを尻目に教室中を小躍りしてはしゃぎまわるクロタキ。このときイマニシは「二度とこいつには負けない。負けてはならない」と誓ったのだった。

中学入学後、同じ水泳部に入った2人だが、ここでは直接対決の場はなかった。イマニシは背泳ぎ、クロタキは平泳ぎを専門種目としたからだ。以降10年以上にわたりリベンジの機会をうかがっていたイマニシだが、なかなかそのチャンスはめぐってこなかった。そしてイマニシは努力の末、霞ヶ関に、クロタキはぬるま湯生活の末IT会社へと入り直接対決はもはや実現しないのではと思われていた。

そこにこのカート(と書いて"男の闘い"と読む)だ。タイムで負けたとしても勝負には勝たなければならない、イマニシはある作戦を実行する決意を固めた。

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予選は10周。タイムアタックの順位どおりにフォーメーションラップをこなし、グリッドにつく。ポールポジションはクロタキ、続いてイナガキ。この2台がフロントロー。3番手ミズガキ、4番手イマニシがセカンドローに続く。予選スタート。ポールポジションは第1コーナーに対しイン側ではあるが、スタート直後のスピードでは十分にまわれる。体重差もありアウトからイナガキ車にかぶせられる心配はまずない。順位どおりに1コーナーをクリアしていく4人。1周目は何事もなく終了した。

タイヤはまだ温まりきっていない。無理なアタックは即脱落を意味するこの予選。各車慎重なドライビングに徹し、その差はまだほとんど開いていない。しかし逆にタイヤが温まりきっていない今こそイナガキとの体重差を生かし大きく差をひろげらるチャンスではないかとクロタキは考えた。タイヤを横滑りさせながらコーナーをクリアする走らせ方は本来ベストの走り方とは言えないが、この4人の中ではクロタキが最も得意とするところだ。イッケーとばかりにアクセルを踏み込み第2コーナーでハード・ブレーキング!あばれる車体をカウンターステアで押さえ込む!が、しかし抑えきれずハーフスピン状態に陥り一気に車速はダウン!逆にイナガキにかわされてしまった。なんとかすぐに体勢を立て直すことができたクロタキはすぐにイナガキ車を追った。

・・・2コーナーには魔物がいる・・・。

クロタキはそう確信した。

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自動車メーカー勤務のミズガキは虎視眈々とチャンスをうかがっていた。

・・・前の2人は自分の運転技術を過信し、いつか自滅する。そう、オレにはそれが分かっている。オレがすべき仕事は安全で楽しいドライビング・プレジャーをお客様に提供する・・・いや実践することだ。自動車メーカー勤務者にとって交通事故はご法度、決して無理をしてはならない。

案の定前を走っていたクロタキが自滅し2位転落、自分の目前へと現れた。フフフ所詮オマエは平泳ぎ専門の男だ。今のオレにはかなうまい!

ミズガキは中学時代平泳ぎの選手だった。当時のチームにおける平泳ぎ陣は大混戦で3年生のクロタキ・カツモト・マツモト、2年生のイノウエ・コタニらに加え1年生でもミズガキの他ヒラガタ、マナベ、マツモトケイスケ、モリヤマらが控えており水泳部史上もっとも平泳ぎ選手が多い時代であった。そのため必死に練習しても試合に出場するのは難しい時代であった。

平泳ぎ選手の花形とも言えるメドレーリレーの選手として試合に出場するクロタキを見て「オレもいつかクロタキさんみたいにメドレーリレーで活躍する選手になってやる!」、ミズガキケイタ13歳の誓いであった。

しかし中学3年になったミズガキを待っていたのは過酷な現実であった。人一倍練習を頑張り、後輩の面倒を見る立派な水泳部員に成長していた彼であったが、同級生のヒラガタにどうしても勝てずにいた。ヒラガタの100m平泳ぎのタイムは実際かなりのものであり、ミズガキがそれに追いつく可能性は限りなくゼロに近かった。さらにその年のルーキーとして鳴り物入りで入部したシマカワダイの存在もあった。シマカワダイのタイムもミズガキの上を行っていたのだ。この年のチームは当時では歴代最強とも言われ、メドレーリレーにおいても県大会上位、さらに全国大会を狙えるほどの実力を誇っていた。しかしミズガキが脚光を浴びる事はついになかった。

しかしそれでも腐らず水泳を続けたミズガキは高等部に入りある決心をした。

・・・オレはフリーで勝負する!

彼は自由形に転向したのだ。もちろん自由形は平泳ぎ以上の選手人数ではあるが、その分競技種目も多い。彼は自分のカラを破るため、思い切って転向を決意したのだ。そして彼は見事に大成し自由形の選手として多くの伝説を打ち立てた。(一部フィクションです)

・・・自らを変えることを恐れてはいけない。「変わらなきゃ」とイチローも言っていたではないか。イチロ・ニッサン・・・いやいや何を言っているんだ俺は。メーカーが違う。とにかく、オレはもうあのときのオレではない。自分を変えることを恐れるクロタキなどにもはや負けるわけがないんだあ!

��位に転落したクロタキを追うミズガキ、しかし何故か徐々に差が開いていく。「おいていかれる、何故だ!?」コーナーをひとつ抜けるたびに遠くなるクロタキの背中。そうミズガキは自動車メーカー勤めが長いばかりに「安全意識」が体に染み付いてしまっていたのだ。果敢に攻め込もうとする意識とは裏腹に体がそうは反応してくれない。

・・・なんてことだ・・・。

他人のミスを待つしかできないことに気がついたミズガキ。思えば昨年のジェイソン・バトンの優勝もタナボタだった。残された時間の中で、果たしてもう一皮むけることができるのか。ミズガキの頭の中ではイチローの「変わらなきゃ」の声が繰り返し鳴り響いていた。

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カートコース図.jpg


��位に躍り出たイナガキではあったが、すぐに後ろから追ってきたクロタキのプレッシャーを感じていた。

・・・なんだこのプレッシャーは・・・、アムロ・レイ?いやララァ・スン?

と言ったかどうかは定かではないが、徐々にクロタキに追い詰められてしまう。もともとの体重差からくるコーナー立ち上がり時加速の差に加え、「黒い爆撃機」と異名される「クルッっとまわってアクセルドン!」のドライビング・スタイルではこれ以上タイムを上げることは困難であった。

走行している間にイナガキのすぐ背後にクロタキが迫ってきた。クロタキは何度かあえてラインを外し立ち上がり重視ラインからの追い抜きを仕掛けるタイミングを図っていた。

クロタキは自分以外の各車とのタイム差が主に第3コーナーで生まれることに気がついていた。第3コーナーを上手にクリアできるかどうかで、直後の短いストレートでのスピードに大きな差が出る。1コーナーや最終コーナーではあまりテクニックに差が出にくいし、第4・第5コーナーでは車速が低い分実はあまりタイムに差がでない。最も差が出るのは第3コーナーであり、抜くならここだ!幸いコース幅もある程度ある。

イナガキ車・クロタキ車縦にならんだ状態で第2コーナーをクリアした後の第3コーナー、クロタキはラインをさらにアウト側にとりイナガキより1テンポ遅れてブレーキング!同時にステアリングを切り一気に向きを変える、スピンするかしないかのところをギリギリカウンターで押さえ込みつつアクセルは全開。するとクロタキ車は横滑りしながらも見事に前へ前へと進み、イナガキ車がコーナー出口でアウトに膨らんだところをイン側縁石ギリギリからかわすことに成功。体重が軽く、より早くアクセル全開にしていたクロタキ車はストレートでのスピードに大幅に勝り第4コーナーまでに前に出ることに成功した!

・・・な、なにぃ!これがオールドタイプとニュータイプの違いなのか!

と叫んだかどうかは定かではないがイナガキ車は2位に転落した。

しかし第4コーナーではいつもより若干イン側からの進入を余儀なくされたクロタキ車。よりアウト側から進入できるイナガキ車にはコーナーリングスピードではかなわない。ここはまた勝負の横滑りアクセル全開作戦で行くしかない!2人はほぼ同時にブレーキング!定石どおりアウトからのラインを取ろうとするイナガキ車に対し、クロタキは一気に向きをかえイン側を小回りに回り込み次の第5コーナーで差をつける作戦だ。しかしここでクロタキ車が痛恨のハーフスピン!小回りするつもりがリアの勢いが強すぎ回り過ぎたのだ。クロタキはアクセル全開のまま最大限のカウンターをあて回復を試みる。そのスキを見逃すはずもないイナガキ車は丁寧なブレーキングから、空いたイン側へ見事にクルマを寄せハーフスピン中のクロタキの文字通り目前を通りすぎようとしていた。しかしその瞬間!

ドカッ!ハーフスピンから奇跡の回復を果たしたクロタキ車の鼻先がイナガキ車の後方側面に衝突したのだ。それはまさにゲルググにぶつかったエルメスさながらの様相であったが、ぶつけられたゲルググ・・・ではなくイナガキ車は何とかスピンを免れ無事に第5コーナーへと進入していった。対するエルメスはガンダムのビームサーベルをもろに食らう形となり自滅。

・・・ぼ、ぼくは何ということをしてしまったんだ・・・。

涙にくれるアムロ・レイ。・・・ではなくクロタキ車はコース脇にて一時走行不能となりミズガキ車、イマニシ車にまでかわされてしまった。マシンを降りて方向を立て直し、再度エンジン始動。クロタキ車は最後尾からの絶望的な追い上げを開始したのであった。

**********

労せず2位に上がったミズガキ。・・・あとはイナガキが自滅するのを待つだけだ。

イマニシは逆に後方からのクロタキのプレッシャーを受ける結果に。一瞬焦ったイマニシだったが、すぐに冷静さを取り戻した。

・・・これは作戦を実行する大チャンスだ!

イマニシの作戦、それはクロタキ車のブロックに専念することだった。当初は決勝レースで周回遅れになったときに実行しようと考えていたが、ここもチャンスだ。これでもし予選をクロタキより一つでも上の順位で終えることができたなら、決勝では1周目からクロタキのブロックができる。ワタシはもう優勝はいらない。こうしてクロタキとの一騎打ちこそワタシの望み。食らえ!ワタシのノロノロ走行を!

イマニシがあえてノロノロ走っていたのか、それとも全開で走っていたのに遅かったのかは定かではないが、その走りはクロタキを確実にブロックしていた。決勝に備え1つでも順位を上げてフィニッシュしたいクロタキとそれを抑え込みたいイマニシ。18年ぶりの直接対決である。

まず第1コーナーからしてイマニシ車と一気に差がつまってしまうクロタキ車。スピードが乗り大きな横Gがかかっている状態では無理な動きをするとスピンしてしまう。スピードを緩めるしかない。意図してかせずかクロタキのリズムを狂わすイマニシの老獪な走り。それはまるで次期総理の座を狙いタニガキに牽制をしかけるアソウタロウさながらの老獪さだ。「その代わりオレに先に(総理を)やらせろ」食事の席での個人的な会話は決して外に出してはならないのだ。タニガキは焦った。

そして魔の第2コーナー。直前のブレーキングで危うく衝突しそうになるクロタキ車。しかし何とか衝突を回避し第2コーナーをクリアした。

・・・第2コーナーの魔物はオレの気のせいだったのか・・・。

そう安心してアクセルを踏み込んだ矢先、ドン!クロタキ車はイマニシ車に衝突。クロタキ車はフロント・バンパーを損傷しピットインを余儀なくされた。第2コーナーの魔物に気を取られていたクロタキ。しかし真に恐ろしいのは魔物ではなく、人間だったのだ・・・。

■予選結果
��.イナガキ 6分54秒238
��.ミズガキ 7分10秒703
��.イマニシ 7分32秒783
��.クロタキ 途中リタイヤ
��最速ラップ:クロタキ 35秒378)

次回:男の闘い(4) お楽しみに

2007年2月12日月曜日

男の闘い(2)

��タイムアタック編>

カート4号車.jpgタイムアタック・・・。この言葉に熱くならない男はいない。タイムアタックで上位に立ったものが予選・決勝を有利に進めるのは明白。一体誰が主導権を握るのか。

冬場ということもありなかなかタイヤが温まらない。いきなりスピンを喫したのは先頭を走っていたクロタキだ。2コーナーでのブレーキングでバランスを崩しあっけなく回転。思ったより滑りやすい・・・。そう思ったクロタキは不適な笑みをヘルメットの中で浮かべていた。

数周したところでイナガキ車にトラブルが発生。強く踏みすぎたためなのかアクセルペダルの取り付けボルトが外れてしまい走行不可能に。修理をしてもらうが練習時間兼タイムアタック時間は大幅に削られてしまった!他の者が14周したところを彼は5周しかできなかった。これは出だしから大きくつまづいた格好、果たして大丈夫だろうか。

イナガキは自分の運転技術に自信を持っていた。

・・・運転ではオレが一番だ・・・。

そう思えるだけの根拠がある。あれは今から8年ほど前、アメリカ・ロサンゼルスでのことである。イナガキとクロタキを含む旅の一行はロスの高級ホテルの1室で「F-ZERO」バトルを繰り広げていた。「F-ZERO」とはスーパーファミコン発売当初大人気を誇ったレーシングゲームである。当時既に時代遅れであった「F-ZERO」がなぜロスのホテルでプレイできたのかは今いち謎である。しかし、彼は他のものを寄せ付けぬ速さを見せ付けたのだ。ショックを受けたのは「F-ZERO」を得意としていたクロタキだ。

・・・か、かなわない、神には。

そうつぶやいたかどうかは定かではないが、イナガキの潜在能力の高さがあらわになった瞬間であった。その他彼は免許停止講習において、模擬運転シミュレーションおよび反射神経ゲームで過去最高得点を叩きだし首席で卒業。今に至るのである。

よって彼の心が折れることはない。残されたわずかな時間の中で勝負してやる!おれは「黒い爆撃機」なんだ!そう叫んで果敢に1コーナーに飛び込んでいった。

イマニシは初めて体験するカートのスピード感に戸惑っていた。カートは地上すれすれの位置に椅子があるため、非常に視点が低い。視点の低さは乗るものに一層の迫力・スピード感・恐怖をもたらすのだ。次から次に迫りくるコーナー、移りゆく景色。すべてが初体験だった。目まぐるしく移り変わる状況、

・・・霞ヶ関から見える景色はもっと緩やかなのに!

そうつぶやいたかどうかは定かではないが、確かにカートのスピード感はお役所仕事とは一線を画するものであった。わずか10分の練習時間でその差異を克服する事は、あるいは難しいかもしれない・・・。イマニシはそう思いはじめていた。

自動車メーカーのプライドに懸けて負けられないミズガキ。地元開催ではあるが残念ながらサポーターの声援は得られず孤独にプレッシャーと戦うことに。

・・・オレの背中で学べ。

そう言っていたときの頼もしい背中はもうない。確かに強がってばかりではだめだ。やはりカートと普通車では感覚が違う。どうしたらいい!?なーに焦ることはない、要は4つのタイヤをいかに使い切るかだ。タイヤの素材はゴム、そしてバンパーはプラスチック、シャーシは鉄。すべてオレには分かっている。問題はない。そうやって徐々に落ち着きを取り戻すとタイムはグングンとあがっていった。

■タイムアタック結果
��.クロタキ 36秒179
��.イナガキ 37秒999
��.ミズガキ 38秒479
��.イマニシ 41秒387

クロタキにとってはここまで全てが計算どおりだった。

・・・予想通り経験の差と体重の差が出たか。フフフこれでレースはもらったな。ミズガキはビビりだしイマニシはもっとビビリーだ。オレ様の敵ではない。しかし侮れないのはイナガキ、ヤツのセンスと経験値には要注意だ。同じ過ちは繰り返してはならない。

どす黒い腹の中でそう考えていた。

次回:男の闘い(3)サーキットに住む魔物編 乞うご期待!

男の闘い(1)

��序章>

マシントラブルで出遅れたミズガキカート、それは男のプライドをかけた男の闘い。

戦いは前日の夜から始まっていた。水泳部の仲間であるイマニシ(30)、ミズガキ(28)、イナガキ(27)、クロタキ(30)は前日から温泉旅館に宿泊しレースに備えていた。誰もが明日のレースにむけて集中力を高めていた。

温泉旅館には通常の大浴場のほかに、プライベート的に貸しきれる個室湯がいくつかある。そのうちの1つを貸しきることのできるクーポンを用意していた彼らは迷うことなく「酒樽風呂」を選択し、夕食前につかることに決めた。

しかしいざ「酒樽風呂」を目にした4人は言葉を失った。

・・・せまい。

男4人、いくら同じプールで競い合った中とは言え、ハダカでこの1つの酒樽の中の湯につかるのは難しい。それはひとつの賭けだった。

・・・誰がポールポジションをゲットするのか。

最初に飛び出したのは意外にもイマニシだった。他の3人が酒樽風呂を見て唖然としているスキをつき、気がつけばひとり引き戸をあけ早々に体に湯をかけ湯船に使った。その間タイムにしてわずか32秒125。圧勝だった。

不意のトラブルに襲われた者がいた。ミズガキだ。酒樽風呂に動揺したのか、直前でマシントラブル・・・ではないだろうがトイレへ駆け込んだ。事実上の戦線離脱である。

イナガキは他の3人に比べ体が大きい。ということは必然的に湯船の中を占有する割合が大きい。これは致命的だ。ただでさえ狭い酒樽風呂、先にイナガキがつかるようなことがあれば入るスペースがなくなるどころか、お湯までなくなってしまう!!

次に湯船に飛び込んだのはクロタキだった。フロントロー確保。次がイナガキだっただけに危ないところだった。そしてイナガキ。なんとか体を湯船に沈めることができた。ミズガキはまだピットから出てこられない。

ポールポジションを獲得したイマニシはこのとき思った。

・・・明日はいただきだな。

敗れたイナガキ、クロタキはじくじたる思いで明日の逆襲を那須高原の夜空に誓うのであった。

��******

カート朝焼け.jpgいよいよ決戦の日の朝だ。レースのことを考え前日23時には就寝し体調は万全だ。みなそれぞれに本番での作戦を頭に描きつつ、ミズガキ・ステップワゴンで決戦の地「モデナ・グランプリ・サーキット」へと向かった。

��人のうちイナガキとクロタキにはカート走行の経験があった。そのためこの2人が若干有利であることは疑いようもない。しかもこの2人の趣味は自動車で、それぞれ自分の車をチューニングし、筑波サーキットでの走行を楽しんでいるほどの者たちである。特にイナガキは趣味への投資は半端なものではなく、彼の愛車、黒い「ランサー・エボリューション5」はそのままレースへ出してもおかしくないほどのチューニング・改造が加えられていた。そのため関係者からは「黒い爆撃機」との異名がつけられているほどである。

クロタキにはある考えがあった。一般的に車と名のつく乗り物では、重量が軽ければ軽いほど運動性能全般が高まる。特に加速性能、ブレーキ性能では大きな差が出てくる。つまりおよそ30キロほどあるイナガキとの体重差を利用すればヤツを倒すことも不可能ではない、と。またイナガキが普段「重量級」とも言える超馬力の車に乗っているのに対し自分はコペンという軽自動車のスポーツカーであることから、コーナーリング勝負のライトウェイトスポーツでは自分が有利であるとの考えもあった。唯一の不安材料は「いざ自分がギリギリで勝利したとき、体重を言い訳にされると悔しいな」ということであった。

イマニシは初めてのカート走行だ。しかし昨晩ポールポジションを獲得したことからも決して侮れない存在であることは言うまでもない。また体重面でもクロタキとほぼ並んで4人中最も少ない。また彼は国を動かす優秀な公務員である。ミスの許されない職場でつちかわれた集中力は他の追随を許さないものがあるはずだ。最初の練習時間中に、カートという「職場」にどれだけ順応できるのか、それがカギだ。

しかし、本命は昨日出遅れたミズガキその人である。彼は大手自動車メーカーに勤務する本物の「車マン」であるからだ。実際に自動車の開発、現在は特にアンダーパネルの作製に多大なる貢献をしており、車に関する技術的な知識では他の3人とは比べようもないほどである。そして何よりも彼の血にはその自動車メーカー創業者の「スピリット」が熱く流れているのだ。創業者の名を汚さないためにも、絶対に負けるわけにはいかない。また今回は彼の地元での開催ということもあり、地元の大勢のサポーターの前で無様な走りはできない、ということも彼を燃えさせるひとつの理由であった。

念のため整理しておこう。

体重ランキング(軽い順)
①イマニシ ②クロタキ ③ミズガキ ④イナガキ

カート経験ランキング
①イナガキ ①クロタキ ③ミズガキ ④イマニシ
※イナガキ・クロタキは同程度

クルマ知識ランキング
①ミズガキ ②イナガキ ③クロタキ ④イマニシ

クルマ大好きランキング
①イナガキ ②クロタキ ③イマニシ ③ミズガキ
※ミズガキは実はクルマにあまり興味がない。仕事なのに。

職場のカタさランキング(カタい順)
①イナガキ ②イマニシ ③クロタキ ④ミズガキ
※イナガキは大手金融機関、クロタキはシステム会社

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レースは次のような順序で進行される。

①練習走行 兼 タイムアタック(10分間)
②予選(10周)
③決勝(20周)

予選はタイムアタック上位から順に、決勝は予選の上位から順に1番からグリッドが与えられる。当初4人は「予選順位下位を上位グリッドにする」案を持っていたが残念ながらクラッシュの危険性が増えるとの理由でサーキット側に却下されていた。

��時10分、ドライバーズミーティング。ある程度想像していたことではあったが「スピンして自力復帰できない場合はエンジンを切りマシンを降りて、手でマシンを持ち上げ方向を変える」とのルールが提示された。つまり、一度スピンをすると致命傷となる危険性があるということだ。本番では速さ以上にスピンをしないこと、ミスをしないことが重要だ。4人それぞれが頭の中に刻み込んだ。

次回:男の闘い(2)タイムアタック編 乞うご期待!

2007年2月1日木曜日

最近のお気に入り

最近かかさずチェックしているのが「はっちゃん日記」というHPです。ねこ好きにはたまりません。最近は動画も定期的にアップされるので、僕はこれをみて「ねこ飢餓」をしのいでいます。

こちら→http://hatchan-nikki.com/

20060131neo.jpgまた昨日・今日と簡単な料理を作ってみました。「小松菜のさっと煮」です。イマニシ君から借りた本「これなら作れる男のごはん」(著:大原照子、岩波新書)にのっている中でも特に簡単そうな一品です。

昨日は煮干や料理酒や油揚げがなかったので、本当に小松菜をさっと煮ただけだったのですが、これはこれで美味しい。小松菜って結構安いし、あっと言う間にできるしなかなグッドです。鍋に水200ccと砂糖と醤油を入れてひと煮立ちさせて、小松菜いれるだけです。

今日は飲んで帰ってきたにも関わらず、途中のスーパーで買った煮干・料理酒・油揚げを使って再度作ってみました。なぜなら小松菜が余っていたから。より美味しくできました。料理酒や煮干が利きますね。あと油揚げが入ることでより「ちゃんとした一品料理」っぽくなります。

今度は何を作ろうかな。

注:写真は「はっちゃん」ではないですよ。ウチです。