若い命を支えるコンサート

みなとみらいホールに行ってきました。コンサートの正式名称は「クラシック・ヨコハマ 生きる~2008若い命を支えるコンサート~」。第61回全日本学生音楽コンクールの入賞者らによるガラ・コンサート、およびクラシック・ヨコハマのフィナーレという側面もあります。今回は何と言っても横山幸雄によるラフマニノフのピアノ協奏曲2番が演奏されるということで行ってきました。指揮は渡邊一正、オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団です。

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サン=サールス:序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
松本紘佳(バイオリン・第61回全日本学生音楽コンクールバイオリン部門小学校の部第1位)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
佐藤彦大(ピアノ・2007年日本音楽コンクール第1位)さとうひろお、さん。

モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」ヘ長調K.165
森麻季(ソプラノ)

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
横山幸雄(ピアノ)

ソリスト・指揮者は皆さん過去の全日本学生音楽コンクール第1位を取った人たちだそうです。佐藤さんはこないだNHKでやってた日本音楽コンクールの特集に出てたので知ってました。

今回のお席はA席。オーケストラのま左、2階の3列目でした。指揮者の顔、ソリストの背中が見える位置です。第1バイオリンは見えません。以前、ミューザ川崎で第九を聴いたときも(左右逆ですが)同じような席で十分に楽しめたので、ここで良いかと思ってました。こないだの辻井君のときも真横でしたしね。

みなとみらいホール座席

ところがこれが大失敗!協奏曲がメインのときは真横の席は完全アウトです。ピアノはまだ良いのですが、歌声やバイオリンは音量が低い。ピアノもイマイチ迫力不足。オーケストラは元気良く聞こえるのですが、ソリストとの音量バランスが全然取れていません。今後の教訓となりました。「協奏曲のときはなるべく正面の席にする」。オーケストラだけのときは指揮者も見えて楽しいだけどね。

今回のコンサート、僕にとってはそれほど大きな出会い・感動は残念ながらありませんでした。正直モーツァルトって好きじゃないんですよね、今のところ。だから「モーツァルト、やっぱイイ!!」って思えるような演奏を期待していたのですが…。純粋に好みの問題ですよね。

ただ佐藤さんのピアノはなかなか引き込まれました。何と言うか「実力に溢れつつも謙虚」な感じがします。押し付けがましくない。「僕で良ければ一生懸命弾きますので聴いてください!!」って感じがしました。

それに対して横山さんのピアノはすごいです。押し付けがましい!!「感動させてやる~!!」って感じ。プロの演奏家としては正しい姿勢なのかも知れません。実際、感動します。1月に聴いた今仁喜美子さんによるラフマニノフは「ラーマソフト」みたいに滑らかな演奏でした。今日の横山さんによるラフマニノフは「Zガンダム」みたいにパワフルで、柔軟で、自由自在で、多様性を持った演奏でした。ん?例えがおかしい?

同じ曲の中でも「これは本当に同じピアノで弾いてるのか!?」って思えるくらい音が多様なんです。繊細で、荒々しくもある。相反する二義性を独自の世界で1つに溶け合わせられるのは、真に才能をもった選ばれた人だけ、なんですね。

オーケストラは正直前回の方が良かったかも。ちなみに男性はみんな普通のスーツ&ネクタイでした。

今回はとにもかくにも座席のことを学ばせてもらいました。ちなみに今月は他にブラームス交響曲第1番の演奏会に行くことが決まってます。あと東京音楽コンクールなるものを見に行こうかとも思っています。豊かな人生って何だろう…orz。


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