ISOを制するものは写真を制す

「ISOを制するものは写真を制す」なんて言葉は聞いたことがありませんが(^_^;)、最近のデジタルカメラを上手に使うためにはISOを理解することが重要です。

先日ソニーの新しいカメラα7Sが「夜を昼にかえる!」てなキャッチコピーで動画を公開しました。ISO感度を上げていくことで、わずかな明かりでも画面がどんどん明るくなっていって最終的には夜だったのが昼みたいになる、という動画です。コレは確かにものすごいレベルだ!

動画はこちら、画像で説明したのが以下です。同じ時間帯に、ISO感度だけを変えて撮影したものだそうです。



ISOとは


元々はフィルムの感光性能を表す国際規格としてISO感度というのが制定されていました。フジフイルムの箱に100とか200とか「高感度400」とか書いてあったのを覚えていますか?

数値が高くなるほど感光性能が上がり、弱い光でも明るく映るようになりますが画質は悪くなってしまいます。ISO400のフィルムで撮影した写真はザラザラ感がけっこう出ていたものです。

デジタルになっても全く同じ。

2005年ごろまでのデジタルカメラだと基本はだいたいISO50か100くらいの性能しかありませんでした。ISOを選べる機種も多くでてきましたが、ISO400なんかで撮ると画質が悪すぎて全然使えないくらいのものでした。要は暗いところに大変弱かったわけです。

ところが最近はCMOSという受光部品の性能が飛躍的に上がりISO400でも画質はほとんど落ちなくなりました。さらには1600や6400でも撮影できるのが一般的になってきました。

そして上のソニーの機種ではISO409600まで到達。一般向けのデジタルカメラISO40万ですよ!数年前まで400が上限だと思っていたのに(^_^;)。

昨今だとコンパクトデジタルカメラだとISOは400〜800くらいが、安い一眼レフだと1600〜6400くらいが「我慢できる画質」の上限くらいでしょうかね?おおむね。

うちでも真似してみた


こちらISO3200で撮影した写真。意図的に暗く撮ってます。(そのせいかノイズ除去がうまいこと働いてない感じです)



そしてこちらがISO12800で撮影した写真。だいぶ「昼」になりました。



撮影時刻は夜8時くらい。カーテンを開けてマンションの廊下から入る光だけで撮影しました。実際の見た目は上の写真が近いです。

そんなわけでISO感度の話でした。


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