2012年3月29日木曜日

都響でマーラー「大地の歌」

今日は都響(東京都交響楽団)の定期公演だったのですが、いつにもまして素晴らしかったので、久しぶりに即日でブログを書きます!!

ちなみに僕は2008年から都響の定期演奏会の会員となってます。2009年からは芸術劇場シリーズの会員にもなってます。つまり都響ラブなのです。

それというのも2008年度、最初の定期演奏会(インバルさんの就任1発目でマーラー8番でした)で、横に座っていた人こそハーマイオニーさん(奥さま=魔女)なんですから。僕が3列目14番を、ハーマイオニーさんが3列目13番を年間指定席として抑えていたんです。すごいでしょ?この話はまたこんどじっくりするとしまして…。

今日の演奏会は本当にすごかった!

第731回 定期演奏会Bシリーズ
会場:サントリーホール
指揮:エリアフ・インバル
メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン
テノール:ロバート・ギャンビル
 
マーラー:亡き子をしのぶ歌
マーラー:大地の歌

先にどのくらいすごかったのか客観的に表現するならば、

僕が今まで聞いたサントリーホールでのコンサートの中で、終演後の拍手は一番だった!

のです!そしてサントリーホール公演の素晴らしさか、演奏後の拍手・ブラボーのタイミングもカンペキでした!新宿とはエライ違い…(^_^;)

「亡き子をしのぶ歌」も本当に素晴らしかったのですが、「大地の歌」特に第6楽章が本当に本当にすごかったのです。

第6楽章につけられている副題は「告別」。つまり別れの歌。生と死。

曲調はハ短調から始まってハ長調に転じる、あの黄金パターン。ブラームス1番とかベートーベン5番「運命」とかと同じやつです。

生きる苦しみに疲れし人々 家路を急ぎ
眠りの内に過ぎ去りし幸福と青春
再びよみがえらそうとするように
鳥は静かにすみかの小枝に休みいて
世界は眠りに就くときぞ

これ前半部分の歌詞なのですが、ここで印象的なフルートのソロ旋律が奏でられ僕たちは「異世界」へと導かれます。(今日の演奏ではまるで尺八のように聞こえました。むしろ尺八でも可??)

そして聞こえてくる規則的な、だけどなぜだか涙をさそうハープの音色

ドソ・ドソ・ドソ・ドソ…

音階は違うかも知れません。とにかく単純な2音の往復なんです。これがもう本当にマジカル!僕の気のせいかも知れませんが、この旋律?が流れるたびにフェルミニオンさんの感情の揺れ動きみたいなものが感じられました。そしてそれが僕にも伝わってきて、なんというか全身がしびれるような不思議な感覚に。

懐かしいような、嬉しいような、悲しいような…

ハープだけじゃなく、そこにクラリネットやオーボエ、ヴィオラやチェロもからんできます。どうしてこんなマジカルな音楽が創れるのだろう?グスタフ・マーラー…。

で、あまりにこの第6楽章が良かったから、さっき帰宅してすぐ録画してあったN響の「大地の歌」を聞いてみたんですよ、とりあえず第6楽章だけ。去年の11月定期のを。指揮者はワシーリ・シナイスキーって人。

テレビと生とではそりゃ比較する意味ないのは重々承知なのですが…

ほんとにもう全然、ぜんっっぜん違う音楽…。

同じ曲でここまで違う音楽だと思ったのは僕にとって初めてです。グレン・グールドとホロヴィッツよりも違う!

例のハープの音色が、全然印象的じゃないんです!フルートも!まじで。

今日のインバルさんの演奏だと例のハープの箇所は、ハープにしては相当大きな音で鳴らしてたはずです。フェルミリオンさんの歌声をのぞくと今日の演奏の中でもっとも印象に残ったのがあのハープの部分なんですから。ですがN響の演奏だと全然、全然印象的じゃない。まったく別の曲のようです。

僕は他に「大地の歌」の演奏を聴いたことがないので、どれが正統なのかは知るよしもありません。が、今日のインバルさんの演奏は間違いなく、絶対に、素晴らしいものだった!

で、この「大地の歌」第6楽章ですが、何かの映画で使われてませんでしたっけ?パッと頭に浮かんだのはスピルバーグ監督の「A.I.」のラストシーン。夢の中でお母さんと子供が幸せな1日を過ごすところ。あそこでこの音楽流れてませんでした?ハープのドソドソドソ…って。例え違う曲だったとしても絶対にマーラーを意識してるはずだ!それとも違う映画だったか…。

と、言うわけで今日の都響定期は本当に素晴らしかった。文句なしに今年度ナンバー1でした。今年はちゃんと投票しようっと。ではまた!



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