都響「千人の交響曲」

4月30日、東京都交響楽団(都響)の定期公演に行ってきました。場所はサントリーホール。

今日は新シーズン1発目&新指揮者お披露目公演という、いわばガラ(お祭り)コンサート。終演後に記念品もらえたりなんかして、ちょっと嬉しかった。

定期会員になってるので席は今後もずっと固定で、3列目14番。前の方は音に迫力があるのが良い。あと、コンサートマスターさん(今回は矢部さんって人)のバイオリンの音がダイレクトに聴けるのも良い。本当に、本当に、美しい音です。

さて曲目ですが前からお知らせしていたとおり、こちらです。

マーラー :交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」

指揮:エリアフ・インバル
ソリスト:澤畑恵美(S)、大倉由紀枝(S)、半田美和子(S)、竹本節子(M-s)、手嶋眞佐子(M-s)、福井敬(T)、河野克典(Br)、成田眞(Bs)
合唱:晋友会合唱団、NHK東京児童合唱団

とにかく超大なスケール!だって合唱だけで300人くらいいるんですよ!バック側の、普段は客席となるところに合唱団が陣取ってました。オーケストラもステージにギリギリ乗った!ぐらいの最大編成。バイオリンが7列ずついたし、ハープが4台もいました。ホルンもよくは見えないかったけど6人くらいいたんじゃない?さすが「千人の交響曲」!

しかも客席2階席にもトランペット隊とかソプラノ歌手とかが配置されていて、各楽章のクライマックスになると突然後ろからも音が聞こえてくるんです。なんか凝ってるなぁ、マーラーさん。

実はこの曲、初めて聞いたのですがいいですね。有無を言わさない感じ。むしろこれだけ豪華で壮大で派手派手な曲をよくあんなに絶妙のバランスにまとめることができるな、と感心してしまいます。エリアフ・インバルさん、すごいです。

レベルが違いすぎて書くのがはばかられるくらいですが、たとえば僕が鏡音レン君の音楽をつくるときとか、要素がピアノと歌の2つだけでも、音の大きさのバランスを決めるのって難しいんです。さらにドラムスとかベースとかが入ってきたらもうパニック。どれだけ色んなパターンを作って、試しても、一体全体どれがベストのバランスなのかを見極めることができません。「うーん、なんかドラムスがうるさすぎるな」とか「やっぱり歌声が小さすぎるな」とか「あ、でもそうするとやっぱピアノが聞こえないな」とか。

オーケストラともなると、音のバランスなんて一体どうやって判断しコントロールしているのか!?ましてや合唱団、ソリスト達、児童合唱までいるんですよ!指揮者の人は自分のイメージする完成された音楽が完全に確立されていて、それに近づける様に的確な指示を出せるのでしょうね。そういうこと一つとっても、指揮者というのはすごい人だと思います。

ちなみにこの日の様子は6月29日(日)20:00からNHK教育「オーケストラの森」という番組で放送されるそうです。ぜひご覧ください。


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