2008年4月14日月曜日

辻井伸行、ブラームス

当日券でサントリーホール行ってきました。日本フィルハーモニー交響楽団の名曲コンサート。指揮は沼尻竜典さんって人。オケも指揮者もはじめての人です。席はS席、7列目7番。

結論から言うと、すっごく良かった。最後、今までにないくらいの大きな拍手を送ることができました。額に汗をかいたぐらい(笑)。

プログラムはこちら。

ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11(ピアノ:辻井伸行)
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
��アンコール)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

実は今回オーケストラにはもともとあまり期待しておらず、辻井伸行君のピアノ協奏曲だけが当初のお目当てでした。あと大好きなブラームスの1番もあるし、ぐらいで。

まずはワグナーのプレリュード。良く聴くメロディ。派手で大げさで良いなぁ、と思ったけど気づいた時には眠たくなってました。「やばい…。眠たいオーケストラなのかも…。ふわぁ…。(大変失礼)」

続いて辻井伸行君のショパンのピアノ協奏曲。辻井伸行君のピアノは1月のソロ・コンサート以来です。CDも買ったし本も買ったし、気付いたら立派なファンになってますね、僕。

プロだから当たり前なんだけど上手い!そして美しい!オーケストラとのバランスも素晴らしく良い。1月のときも感じたけど、すごくキレイな円形に近い音のイメージ。とってもニュートラル。

5角形チャートいろんなピアニストの音を聞きましたが、トッププロともなると皆さんそれぞれ固有の音のイメージがあり、僕の中でそれは多角形チャート状になっています。左の5角形のチャートはYahoo!から引用したものなので音楽とは関係ないものですが、例えばこんな感じ。僕は音楽の専門家ではないので各頂点に明確な言葉を設定することはできませんが、この出来上がった形がピアニストによって違うと思うんです。グレン・グールドなら細長い形になりそうだし、マルタ・アルゲリッチなら図太い三角形に、ルドルフ・ゼルキンなら正方形になりそう。ルービンシュタイならある一角だけやたらとんがってそう。ホントに勝手な抽象イメージですが。

辻井伸行君の場合は真円にちかい超多角形のイメージ。非常に聴きやすく美しい音。オーケストラと協奏曲をやるのには最も適した音なんじゃないでしょうか?クセ・特徴が薄い分、面白みに欠ける=熱中しにくいのでは…と感じないわけではないのですが、彼の場合「音の美しさ」そのものが立派な特徴になってる気がします。

と、素人の戯れ言(ざれごと)全開です。しかも若干のだめの影響を我ながら感じるし。でも戯れ言はまだまだ続きます。

ここで休憩。いつもは半分ほど残す赤ワインを今日は全部飲んじゃいました。若干顔が熱くなりつつ、本日のメイン、ブラームス交響曲第1番。

僕の勝手な印象、あるいは酔った影響かも知れませんが最初の一音からオーケストラの人のやる気が違うように感じました。すっごく良い音。バイオリンの第3プルト(列)右側の人なんて、さっきまではすごくクールだったのに、今や体をゆらしながら熱演。ちなみにその人は途中、弓の弦がちょっと切れちゃった。

沼尻さんの指揮も非常にアグレッシブ。今年1月に聴いた小泉和裕さん指揮のこの曲は非常に落ち着いた印象で最後にドカーンだったのですが、沼尻さんの指揮は全然違います。何て言うか全体的にかなり大げさ。だからこそ大変分かりやすい。熱気むんむん。さっきまでの眠気は100%どっかに飛んでいってしまうくらいの興奮状態にさせられてしまいました。

圧巻の第4楽章は結構早いテンポ。ワインの酔いも手伝って軽い興奮状態に。可能なら曲にあわせてパタパタ足踏みしたいくらい。すっげー!!感動。

演奏も良かったし、何よりブラームスの交響曲第1番が本当に良い。オーケストラで演奏する演奏者はみんな、プロである以上、その曲を好きだろうが嫌いだろうが、自分の最大限の美意識をこめて演奏する義務があると思うし、皆さんそうしていることだろう。だけど曲によっては美意識以上の特別な何かを要求する曲があるんじゃないだろうか?その人の人格だったり人生だったり、そんなものをある種の捧げモノとして捧げることで本当に完成される音楽というものがあると思う。それはある種の「信仰告白」のようなものかも知れない。ブラームスさんが20年かけて作り上げたこの交響曲は、間違いなくそんな「信仰告白」を必要とする曲だと思う。

ブラームスの交響曲第1番の感想(=戯れ言)はここにも書いてます。

今日の演奏は、とてもとても良かったです。

なんとなく今、この瞬間にチョイスする僕の好きな交響曲ベスト5!

1位 ブラームス 第1番
2位 ベートーベン 第9番「合唱付き」
3位 ベートーベン 第7番
4位 ドヴォルザーク 第9番「新世界より」
5位 ベートーベン 第3番「英雄」

へへへ、実は他にはブラームスの第2番~第4番ぐらいしか交響曲って聴いたことないことに気付いた(笑)。ベスト10作れるのはいつになるのだろう?

4/30は都響でマーラー「千人の交響曲」です。期待大。ではまた。

豊かな人生って何だろう…orz。

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