2008年3月8日土曜日

豊かな人生って

最近多くの記事の最後に「豊かな人生って何だろう… orz」と書いているのは、ネタでも何でもなく、本当にそう思っているからです。ちなみに今のリアルタイムなボクの状況を説明すると、サントリーZERO生を飲みながら、金山寺味噌をつけた生キュウリをボリボリかじっています。豊かな人生って何だろう…orz。

でも気になって「豊かな人生って何だろう」ってGoogleで検索してみると、なんと2番目に来てるじゃないですか、このブログが!書いとくもんですね。ちなみに「豊かな人生って何だろう…orz」だとトップに来ます。あと全然関係ないですが「コペンで筑波サーキット」でもGoogleでトップに来ます。他、何かあれば教えてください(笑)。

先日、村上春樹さんの音楽エッセイ集「意味がなければスイングはない」を再読しました。シューベルトのピアノ・ソナタについて書いてある章の結びに、ボクが感じていることがそのまま書いてありました。それがまさに、ボクが言いたいことです。ちょっと長いけど引用します。

意味がなければスイングはない

(ここから引用)
思うのだけれど、クラシック音楽を聴く喜びのひとつは、自分なりのいくつかの名曲を持ち、自分なりの何人かの名演奏家を持つことにあるのではないだろうか?それは場合によっては世間の評価とは合致しないかもしれない。でもそのような「自分だけの引き出し」を持つことによって、その人の音楽世界は独自の広がりを持ち、深みを持つようになっていくはずだ。(中略)それはほかの誰の体験でもない。僕の体験なのだ。

そしてそのような個人的体験は、それなりに貴重な温かい記憶となって、僕の心の中に残っている。あなたの心の中にも、それに類したものは少なからずあるはずだ。僕らは結局のところ、血肉ある個人的記憶を燃料として、世界を生きている。もし記憶のぬくもりというものがなかったとしたら、太陽系第三惑星上における我々の人生はおそらく、耐え難いまでに寒々しいものになっているはずだ。だからこそおそらく僕らは恋をするのだし、ときとして、まるで恋をするように音楽を聴くのだ。
��ここまで引用)


豊かな人生の意味の一側面かと思いました。

それにしても文章が良いですよね。ほとんどありきたりの普通の言葉を使ってるように見えるのですが、出来上がった文章は決してありきたりではありません。プロの仕事です。村上春樹ファンだと「スプートニクの恋人」のワンシーンを思い出すかも知れません。(そのワンシーンを引用した記事を書いた記憶があります。カモノハシ通信1の時代だったカモ。)

「意味がなければスイングはない」ではたくさんの音楽/演奏を村上春樹がレビューしていますが本当に圧巻です。特にシューベルトのピアノ・ソナタニ短調を収めた様々なピアニストによる音源十数種類について、それぞれレビューしているところなんて感動的です。音楽をレビューすることについて非常に参考になる、様に思えて絶対マネできません。こういうのは自分の感性を磨くことと、それを言葉で表現する不断の努力を積み重ねることでしかできないことです。

・・・・・・

ちなみに豊かな人生の意味はまだまだつかめませんが、電車通勤している人の人生を確実に豊かにできるアイテムを知ってます。僕が先日買ったイヤホン「ER-6i」です。

遮音性が高く、音質の良いこのイヤホンを使うことで、電車の中が音楽鑑賞の場に変わります。「聞こえる」ではなく「鑑賞できる」のです。特にクラシック音楽を愛する人には絶大にオススメできます。他のイヤホンで、ピアノ・ソロの音楽を電車の中で楽しめますか?と。

ところでBOSE社のクワイエット・コンフォート3というノイズ・リダクション・ヘッドホン(お値段4万円)と聞き比べましたが、静けさでほぼ互角です。音質はER-6iの方が上。ノイズ・リダクション・ヘッドホンとかイヤホンとか買うくらいなら、ER-6iの方を強烈にオススメします。

それでもより上位種のER-4を使ってる人のレビューとか見ると「ER-6iはやっぱり値段相応。音がクリアじゃない」みたいなことが書いてあるのがすごい。あんまり高いのは試聴しないように気をつけます。そうじゃないとせっかく満足してる現状を、不満に感じてしまうかも知れないから。…でもそれって豊かな人生に反してる?

豊かな人生って何だろう…orz。

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