2008年3月18日火曜日

デプリーストさんを聴いてきた

今日は都響(東京都交響楽団)のコンサートに行ってきました。場所はダブル・ブッキングで有名な上野の東京文化会館。

指揮はジェイムズ・デプリーストさん。2005年から都響の常任指揮者に就任し、「のだめカンタービレ」にも登場した方です。のだめでは千秋君が現在常任指揮者を勤めるマルレ・オーケストラ(架空)の音楽監督という役でちょっぴり登場。画像を勝手にスキャンして載せちゃいます。

デプリーストさんデプリーストさんinのだめ

そのデプリーストさんが3年間の常任期間をこの3月で終えるということで慌てて聴きに行って参りました。

��本日のプログラム>
ハイドン:交響曲第44番ホ短調『悲しみ』 Hob.I.44
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488(ピアノ:児玉桃)
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番ニ短調『1917年』op.112

今日はどれも僕にとって初めての体験。かなり期待に胸を膨らませて行ってきましたが、果たして…。

まずはハイドン。交響曲の父です。(こういう物知り風知識はすべてfromのだめですので。)タイトルを「悲しみ」と名づけたのはハイドン本人だそうで、自分の葬式ではこの曲の第3楽章を演奏してねと生前人に頼んでいたそうです。てな解説を読んで「そうとう暗い曲だろうな」と思っていざ聴いてみたら、意外にサラっと明るい感じ。いや、明るくはないか。必要以上に暗くない。逆になるほど自分の葬式で使ってほしいと願ったハイドンさんの気持ちが分からなくもないです。

演奏で感じたのが、バイオリンの音がまるでフルートみたいに柔らかいこと。「うーん、さすがデプリーストさん。こういう音を作ってくるか…」と知った風に感心してみたりしてたのですが、よくよく調べるとここは弱音器をつけて演奏するのが標準的らしい。別にデプリーストさん独自の世界ではないんだ…。でも、そのバイオリンの音はとても美しかった。それは確かです。デプリーストさんは見かけと違って、極めて繊細な演奏をするんだ、と感じました。ハイドンさんの交響曲をもっと聴いてみたくなりました。

そしてモーツァルトさん。僕は「今度こそモーツァルト、来るかも!(個人的に)」と期待していましたが、残念ながらそこまでの感動はせず。純粋に好みの問題ですね。たくさん聴いてみたわけではないのですが、モーツァルトさんの協奏曲はどの曲も似たように聴こえます。美しいのはわかるんだけどね。児玉さんのピアノはとても鋭くて芸術的でした。あんな細長い指ですごいなと思う。(2列目だったのでよく見えました。)

ちなみに2月に横浜で聞いたのも同じピアノ協奏曲23番。縁があるのかな?そのときのピアノは新人の佐藤さん。どっちが好みかというと…ってのはまぁいいか。

そしてショスタコーヴィチさん。ど迫力。空が避け、大地が燃え上がるような、圧巻の35分間(ぐらい)でした。デプリーストさんの演奏は往々にして繊細で注意深い半面、期待されるような迫力に欠ける…みたいなレビューをいくつか読んだのですが「どこがだよ!」と反論したくなるような、本当に迫力ある演奏。2列目を買ったかいがありましたよ。

この交響曲第12番は、ソ連テイスト満載の、成り立ちからしてとてもウサンくさい音楽です。副題は「レーニンの思い出のために」。ウサンくさいですね。しかも解説によるとこの曲には秘密の暗号が隠されているらしく、ヨシフ・スターリンをあらわす3つの音が登場するたびに唐突に曲が暗転するという仕掛け。近年になって日本人の研究者・指揮者が解明したらしい。よく分からないけど、演奏からはそんなウサンくささが非常によく伝わってきました。何も考えずに聞くと、ドラゴン・クエストのラスト・ボス時の音楽そのまんまですけどね。あんな雰囲気なんです。

そういえば都響はドラゴン・クエストの音楽の録音・演奏でも有名です。すぎやまこういちさん指揮で。のだめにしてもドラゴン・クエストにしても、なんか僕が気に入る要素が知らず知らずに繋がってるのが不思議です。決してそれが理由で都響の会員になったわけではなく、会員になってみたらそうだった、ってのが不思議。いやホント。

今回の席は2列目20番。ほぼ指揮者の真後ろ。デプリーストさんは電動車椅子に座ってらっしゃるのですが、演奏前イスの高さを合わせるときの「ういーん」って音がとてもよく聞こえるぐらい。オーケストラは前の方のメンバーしか見えませんが、音は良い。特にコンサート・マスターさんのバイオリンの音が直接聴こえてくるのが良い。どのオーケストラでもコンサート・マスターさんのバイオリンはすんごく良いなぁと思うのですが、都響の矢部達哉さんて人の音は特に、極めて、良い。様に感じます。ソロや他のオーケストラでも色々活躍してるそうなので、今度意識して聴きに行ってみたい。

前回も書いたけど、都響のメンバーには若い人が目立つ。そして美人さんが目立つ(笑)。特に第2バイオリンの首席の人(だと思う)は笑顔が素敵すぎる…。メロメロ。それはそうとして、全体的になんか好感の持てるオーケストラです。お値段も手ごろだし。

てなわけで今日の満足度は88点。かなりの高得点。とても良かったデス!次回の都響は4/30、マーラーの千人交響曲。今から非常に楽しみです。

豊かな人生って何だろう…orz。

0 件のコメント :

コメントを投稿