「それでもボクはやってない」感想

それでもボクはやってない予定通り水槽掃除を終えて、9時からはテレビで映画「それでも僕はやってない」を見ました。

この映画、好きな映画にはランキングしにくいけれど、良い映画かと言えばとても良い映画です。なぜなら、ものすごく感情移入できたから。

もし自分がこの映画の主人公みたく痴漢冤罪で逮捕されて起訴されて、検事はとんでもないヤツで、裁判官も自身の保身と昇進しか考えていないトンでもないヤツだったら、とか考えると本当に心臓が圧迫されて息苦しい思いになりました。若干吐き気がするぐらい。

これが本当に今の日本の司法の現実なのかどうかは知りませんが、もしそうだとしたら本当に暗い気持ちになります。監督さんがわざわざこんな映画を撮ろうと思ったくらいなんだから、きっとそうなんでしょうね。

もちろん逆の立場で、真犯人が証拠不十分で起訴されないことで失意のどん底に追い込まれる被害者がいることも承知しています。でも「疑わしきを罰する」がまかり通ってしまったら、この世は地獄です。ヨシフ・スターリンさんがやったことを考えてみればいい(と、いうのはとある小説からのパクりですけどね)。

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ところで満員電車に乗るとき、皆さんどっち向きで乗りますか?前向き?後ろ向き?

僕は常々、後ろ向きで乗る人のことを「バカで卑怯で最低なヤツだ」と言ってはばからないわけですが、この映画を見ると結構複雑な気持ちになりました。確かに「僕はなんにも見えませーん」的立場を表明する意味でお尻からギュッギュって押し入るように乗り込めば痴漢冤罪の可能性は低いからです。

で・も・ね、それでもやっぱりお尻から乗り込み人には腹が立ちます。これを読んでる人も含めて世の中の95%ぐらいの人がそうだと知りつつ。よく観察すると分かりますが、みなさん電車のドアをくぐった瞬間「クルっ」って体を反転させて、お尻で乗客を押す姿勢になります。ホントそうなんです。そして「僕は見えてないからすみませーん」てな態度でお尻で押してきます。死ねバカと思います。

もっとまわりを良く見ろよ!と、思うわけです。あんたがバカみたいにお尻で押してきたせいで、このスペースが無駄になってるだろう!!あんたがちょっと体をこう傾けるだけで周りのみんなが幸せになるん・だ・よ!とか。あー腹立つ。この気持ち分かります?

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まぁとにかく、混んだ電車に乗るときは両手を上に上げることを心に誓いました。て、言うか普段からそうしてるんですけどね、僕は。

映画としての星は3つ★★★です。結構4つに近いかな?日本の映画賞を総なめにした理由はとてもよく分かりました。


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