iPhone iPadでFLAC再生

ここからの続きです。
カモノハシ通信3: Apple TVとDDA-100はベストマッチ

FLACとは高音質に対応した音楽ファイルのことです。

最近ちょっとだけ盛り上がってきた「ハイレゾ音源」。ハイレゾ音源とはCD音質の倍〜数倍の情報量を持った高音質の音楽ファイルのことです。CD音質の44.1kHz/16bitという解像度に対し、96kHz/24bitとか192kHz/24bitなどの音の解像度を誇ります。

音の解像度についてはこちら→カモノハシ通信3: DDA-100とPMA-390REで迷い中(1)

ソニーのウォークマンなんかはハイレゾ音源対応をウリにしてきていますし、関連書籍や雑誌のリリースを見るとパソコンで音楽をたしなむ人の中ではかなり広まっている感があります。

うちにあるDDA-100というDAC内蔵プリメインアンプは最大96kHz/24bitまでの音源の再生が可能です。MacとDDA-100をUSBケーブルで繋げばOK。ハイレゾ音源に対応した再生ソフトを使えばすぐに音が出せます。

が、うちのDDA-100とMac miniちゃんは離れた場所にあるためUSBを繋ぐなんて無理。また僕自身さほどハイレゾ再生に興味が持てなかったので、一度も試したことはありませんでした。楽曲のファイルも持ってなかったし。

ですが、ここにきてiOS7でついにハイレゾ音源のデジタル出力がiPhoneからも可能になったとのこと。Macと違ってiPhoneならば有線接続も簡単です。というわけで試してみることにしました。

・本当に音は出るのか?

・本当にハイレゾ音源は高音質なのか?

カメラコネクションキットを使います


さてiPhone/iPadからどうすればUSBケーブルにデジタル音源を出力できるのか?答えは「カメラコネクションキット」です。iPad2の時代から明らかにされていたのですが、このカメラコネクションキットを使うとiPad2をUSB DACに接続して使うことができていたのです。iOS7になって、ついにiPhoneも対応しました。(※iPhoneに繋いで使うのはサポート外かも。少なくとも写真の取り込みはサポート外ですのでご注意を)

僕が買ったのはApple純正品。サードパーティ製の類似商品は多々ありますが、音楽がデジタルで取り出せるかどうかは微妙なところ、というか無理なケースは多々あるでしょう。純正品を買いましょう。


ただしこれ、Lightningじゃないので、そのままではiPhone 5やiPad Airで使えません。旧30pinとLightningの変換ケーブルも必要となります。僕はすでにApple純正品を持っていたのでそちらを使いました。


あとは白いUSBケーブルを買ってきて繋いでみたところが、こんな感じです。ちなみに最近は両面差しOKのUSBケーブルとかあるんですね。(買ったのがそうなってて驚いた)




ONKYO HF Player


再生ソフトにはONKYO HF Playerを使うことに。本体は無料ですが、1,000円のAdd-onを買えばハイレゾ対応となります。ハイレゾファイルとしてFLACファイルの他に通常のWAVファイルなんかにも対応しているのが良いところかと。



楽曲はe-onkyo musicから


e-onkyo musicはハイレゾの普及に熱心なONKYOが運営しているハイレゾ音源配信サイト。クラシックからポップソングまで結構な数のハイレゾ音源が揃ってきました。

ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

今回はとりあえず、会員登録すれば無料でダウンロードできるサンプル音源(チャイコフスキーの室内楽曲)と、単曲購入した井筒香奈江さんって人が歌う「ひこうき雲」の2曲で試してみることに。いずれも、最新技術で録音された「ハイレゾを堪能できる」用の音源に仕上がっているそうなので。

またいずれもFLACとWAVが選択できましたが、FLACをチョイス。ちなみにFLACって「可逆圧縮」なのでWAVに戻すこともできるんですよね。

DDA-100から再生、音出ました!


まずはiPad Airでテスト。ONKYO HF Playerが既に起動している状態からケーブルを繋ぐと最初うまく出力できなかったのですが、一度アプリを落とし先にケーブルを繋いでから立ち上げると今度はうまくDDA-100の方に出力されました。



さらに今度はiPhoneでテスト。



いずれも音が出ました!DDA-100をUSB DACとして初めて使えたことも嬉しいし、ちゃんどハイレゾ再生できたことも嬉しい!

肝心の音はさすがです。大変美しい。

が、CD音質と差があるかと言われると、正直ほぼありません。リスニング環境(普通のリビング)やスピーカーがしょぼいというが最大の理由かもですが、あまり優位性は感じられませんでした。

この後CD音質で今井美樹さんの「I Love a Piano」や辻井伸行君のピアノを再生してみたのですが、録音が良いアルバムであれば、CD音質でも十分に美しい音です。

ただしハイレゾ音源で買ってもCDで買っても、大抵はアルバム1枚3,000円なのでどうせ買うなら今後はハイレゾ版を買うでしょう。ディスク容量は食いますがね。

ハイレゾAir Play?


上の写真を見ていただいてもわかりますが、白いUSBケーブルが前面に飛び出てくるのはちょっとカッコ悪い。いまさら有線接続は正直イヤです。いちいち白いUSBケーブルを引っ張り出してiPhoneに接続なんて面倒です。

onkyo e-musicストアで購入したハイレゾファイルは、USB接続でしか再生できないとなるとさすがに不便だなと思い、ダメもとで試してみるとできました。

ハイレゾ音源をAir Play!

普段はAir Play、つまりiPhoneからApple TVに無線LANで曲を飛ばし、Apple TVに光デジタル接続されたDDA-100から音を出す方式、を愛用しているのですが

ONKYO HF Playerで、ハイレゾ曲でもAir Play出来ました!

もっとも最終的な出力形式はおそらく44.1kHz/16bitのCD音質にダウンサンプリングされているはず。なぜならApple TVからのデジタル出力は44.1kHz/16bitにしか対応していないから。たぶんONKYO HF Player側で変換処理を行っているのかな?(もしくは実はApple TVの仕様がアップデートされていてハイレゾのデジタル出力に対応しているのかも?正直出てくる音の違いが判別できないので、分かりません…。すみません)

これでハイレゾ音源であっても、普段から気軽にワイヤレスで再生することができます。これはハッキリ言って大変でかいです。(結局僕は利便性>音質ということですね)

標準ミュージックアプリからUSB出力は可能でした


最後に小ネタですが、iOSの標準のミュージックアプリからもカメラコネクションキットからのUSB出力は可能でした。iPhone/iPad両方で確認済み。Apple TVとか無しで、純粋にUSB DACを使っている人には朗報かも知れません。(ただしiOS7になって標準ミュージックアプリは使いづらくなりましたよね、あれ(^_^;))


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