2009年2月20日金曜日

明日を担う音楽家たち2009

明日を担う2009「明日を担う音楽家たち2009」なるコンサートに行ってきました。主催は文化庁。文化庁がお金を出して海外留学に出していた若手演奏家の成果発表会といったものです。

税金を使ってまで腕を磨いた成果やいかに!?


��プログラム>

「明日を担う音楽家たち2009 - 文化庁在外研修の成果」

指揮:梅田俊明 演奏:東京交響楽団
ホール:東京オペラシティ

黒木綾子:ファゴット
日下紗矢子:バイオリン
唐沢安岐奈:チェロ
西川圭子:パーカッション
菊地裕介:ピアノ

・モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191
・ブラームス:バイオリンとチェロのための協奏曲イ短調op.102
・A.G.ベル:打楽器協奏曲
・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調

・・・

まずはモーツァルトのファゴット協奏曲。初めて聞きましたが、モーツァルトの協奏曲ってどれもみんな似てますね。

で、ソリストの黒木綾子さんですが、大変堂々とした演奏。ファゴットの音色って演奏者の心の温かみみたいなものが感じられる。ただし超緊張してらっしゃって、見ているこっちまで肩に力が入ってしまいました。第3楽章のソリストパートが終わった後、演奏終了までの30秒間で見せた彼女のほっとした表情がとても印象的でした。良い意味で。

・・・

そしてきましたブラームスのダブル・コンチェルト。ドイツ風?に言うとドッペル・コンチェルト。以前当ブログでも紹介しましたが、僕の超お気に入り楽曲です。

バイオリンの日下紗矢子さんはすごく優雅な演奏。他の方に比べても大舞台慣れされている感じ。オーケストラを、そしてチェリストを、ぐいぐい引っ張ってらっしゃいました。とても男らしい!(←失礼)惚れた!

チェロの唐沢安岐奈の演奏はかなりカッチョ良かった。この方、名前からはわかりにくいですが男性です。大手IT企業のやり手課長といった風貌。仕事できそうです。曲の持っている迫力を体全体で表現されていました。

それにしても2人の息が完璧に合っていたのには驚きました。昨年見た都響コンサートでの演奏はベテランの方2人がソリストだったのですが、ここまで合ってなかった。これは勝手な想像ですが、今回相当練習されたんだろうなぁと思います。そしてそれが故に、大変にスン晴らしい演奏でした。

この曲を生で聴いたら絶対ファンになりますよ!

・・・

打楽器奏者の西川圭子さんは現在都響の奏者です。先日行ったコンサートでは小太鼓をたたいておられました。

この西川さんがまたすごかった!打楽器奏者って本当にすさまじいですよね。太鼓でリズムをたたくのはもちろん、鉄琴や木琴みたいな鍵盤楽器も演奏するんですから。さらにこの曲では石をたたいたり、銅鑼をたたいたり、鉄琴?を弓でこすったり、ついにはおもちゃのピストルをパーンとやったり!!(そして指揮者の梅田さんが反応して「ウッ!」とする(笑)。)

あらゆる論理を超えて圧倒される演奏でした。途中、激しく叩きすぎてバチが飛んで行っちゃいましたからね。予備がすぐ手元にあってよかったよ。

・・・

最後は菊地裕介さんによるラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。この菊池さん、なんかリスみたいな顔をされた方で(←失礼)、親しみをこめてキクっちゃんと呼びたい感じ。

第1楽章の演奏中、かなり大きめのイビキ音が会場に響いてました。これは気の毒。キクっちゃんも何度か会場に目をやって気にしていたくらい。寝るなら静かに寝てほしい。ホントに気の毒。そのせいか第1楽章の演奏はパッとしなかったような。というか僕がちゃんと集中して聴けなかったからか…。

しかしイビキがやんだ後の演奏は最高でした。このラヴェルのピアノ協奏曲は最近の「のだめカンタービレ」でも大々的にフィーチャーされていますが、すごく楽しい、キラキラした曲です。ジャズの要素も入っていて、演奏がのってくると、聴いているこちらの体まで自然とスイングしてしまいそうになる感じ。

第3楽章のクライマックスでは体全体を大きく揺らして、楽しそうにピアノを弾いてらっしゃるのが印象的でした。オーケストラもすごく良い感じに応援してます。終わった瞬間は思わずブラボーと叫んでしまいたいくらいでした。(叫べなかったけど。)

・・・

と、こんな感じで大変充実した楽しい演奏会でした。文化庁やるな!

まぁどのくらいの規模感で芸術支援をやっていて、この他にどんな成果をもたらしているのかは知らないので、このコンサートだけで手放しで誉めるわけにはいきませんが、才能ある芸術家にはある程度国からの支援があっても良いと思いました。

先日、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団が兵庫県議会で特別演奏会をしたそうですが、たまにはそういう文化的な側面に政治の目が向けられることは必要なことだと思います。不況不況と無責任にあおり立て、一切の無駄を排除する方向では豊かな生活にはほど遠いです。

あ、あと大阪センチュリー交響楽団もなんとか橋本さんから支援を取り付けましたしね。以前の4分の1とは言え。

無駄遣いはいけませんよ。でも特に若者の中には、たくさんの夢と才能を持っている人がいるはずで、そんな人たちのために税金を使うことぐらいは、納税している社会人の「親心」として優しく目をつぶっていられるような健全な社会でいてほしいものです。頑張れニッポン。

0 件のコメント :

コメントを投稿