都響「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲3番」ほか

都響20081216都響の第672回定期演奏会に行ってきました。前々から楽しみにしていたプログラム。結論から言うと大変すんばらしかった!

��プログラム>
2008年12月16日
都響第672回定期演奏会

会場:サントリーホール

指揮:ステファヌ・ドゥネーヴ
ピアノ:小山実稚恵

・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

まずは小山美稚恵さんのラフマニノフ。ものすごい期待をして聞きましたが、もう期待以上にすごい演奏でした。

映画「シャイン」でフィーチャーされるなど今でこそピアノ協奏曲2番にも劣らない人気曲となっていますが、日本でこの曲を初演したのはまさに小山さんらしい。(ちなみに指揮は小泉和裕さん。)そして小山さんは日本一のラフマニノフ弾きとしての評価を不動のものとします。

もっとも小山さんってラフマニノフだけではありません。あのショパンコンクールでは第4位に入賞されるなど、何を弾いてもトップレベルの演奏を聴くことができる日本を代表するピアニスト。でも自身で「一番好きなのはラフマニノフのピアノ協奏曲3番」とおっしゃるとおり、今日のこの曲には言葉では言い表せないほどの情感・魅力がしみだしていました。

この曲って人生を感じさせんですよね。美空ひばりさんの「川の流れのように」的に(笑)。

僕はマルタ・アルゲリッチさんの演奏で愛聴していた曲です。「のだめ」を読み始めた直後にピアノ協奏曲2番と勘違いして買ってきたのがこの3番。でもそんな間違いなんて気にならない程素晴らしい演奏&曲で、今では僕のお気に入りです。

そのマルタ・アルゲリッチさんの演奏をYouTubeで見つけました。第1楽章のごく一部だけですが、是非お聞きください。音悪いけど…。


そしてメインはベルリオーズの「幻想交響曲」。これが予想外に超良かった!と、言うわけで今日は今年度の都響の定期演奏会の中でも屈指の好印象の会でした。

このベルリオーズの「幻想交響曲」ですが、ベルリオーズさんが恋人が他人と結婚したことに激昂してその恋人たちの殺害を企てながら未遂に終わった時期に書いた曲だそうです。ひどいですね。さらにひどいのが、そのコンセプト。まさにそのときの心境を交響曲にしたそうなのですが、解説を引用しますと…

「病的な感性と激しい想像力を持つ若い芸術家が、恋に絶望し阿片自殺を図るが、量が少なかったために死に至らず、奇怪で幻想的な夢を見る。その中で恋人は一つの旋律として現れる」

というものなのだそうです。ひどいですね。

第4楽章なんて「断頭台への行進」ってタイトルで、夢の中で恋人を殺害した主人公が断頭台へひかれていく情景が不気味な行進曲で描かれているそうです。さらにはギロチンの刃が落とされる瞬間には、恋人の姿を現す固定楽想が幻的に出現するなど、かなりイッちゃってる内容。昨今の大麻汚染を彷彿とさせます。しないか。

そんな病的な内容ながら、音楽は大変美しく、そして迫力のあるものでした。指揮者のステファヌ・ドゥネーヴさんは写真よりもだいぶ太ってましたが(笑、LOSTのハーリーみたい)、その演奏は大変キラキラしており「こういうのが色彩感ある演奏なんだ」などと分かったような気になってしまいました。すっごく楽しめた。また聞きたい。

YouTubeを検索したらN響が演奏する第4楽章があったのでどうぞ。指揮はピンカス・スタインバーグさんって人だそうです。

この演奏に比べたら、今日の都響の方が良かったな。

いや~やっぱり都響はいいですね。定期公演ほとんどがこういう知らない曲なんですが、それ故に素晴らしい出会いに恵まれることがあります。来年度も大変楽しみです。

サントリーホールクリスマスサントリーホール前のカラヤン広場です。イルミネーションがキレイでした。ちないみに写ってるのは知らない人です。


0 件のコメント :

コメントを投稿