息子が生まれました(4)

前回からの続きです。

カモノハシ通信3: 息子が生まれました(3)
カモノハシ通信3: 息子が生まれました(2)
カモノハシ通信3: 息子が生まれました(1)

子との対面後、「親戚に連絡してきてください」と言われ、僕は一度分娩室を出ました。

自分の実家とハーマイオニーさん(奥様=魔女)の実家に連絡します。双方とも、破水したタイミングで僕が病院に急遽向かってることは伝えていたので(立体駐車場からミトが降りてくる間に電話した)とても不安だったことでしょう。「無事に生まれました」と伝えました。

ハーマイオニーさんの体から胎盤が出てきた後、僕はまた分娩室に戻りました。改めて見てみると、なかなかすごい部屋です。妻の体を休めてる間&NICU(新生児集中治療室)に運ばれた子の検査やらが終わるまで、しばらくここで静かに過ごしました。幸い他に分娩する方もおらず、とても静かだったことを覚えています。

あえて小さめ写真で。iPhone5でのパノラマ撮影。

午前2時頃になってNICUにいる赤ちゃんに会えることになりました。妻は車いすに乗せてもらい移動します。

NICUに着いて担当のドクター(若いけどしっかりしてそうな男性)から、色々な説明を受けます。早産であること、低体重であることが理由で、今後さまざまな問題が起こるかもしれない。けど、今のところは大きな問題は出ていないとのこと。もっとも心配された呼吸系も、自分の力で十分に呼吸できているとのこと。

僕の子供だもの。呼吸ならまかせとけ!

と心の中で僕は思っていたといいます。(なぜなら僕も妻も水泳部だったし、僕は特に肺活量に自信があるから(^_^;))事実その後、呼吸に関するトラブルは一度も起こりませんでした。

クベースと呼ばれる保育器越しに赤ちゃんと対面。ハーマイオニーさんは「小さい」と思ったそうですが、僕は「十分大きいじゃん!」と思っていました。

新生児の体重は生まれた直後に一度下がるのが一般的だそうでして、子も2126gから2日後には1900g台まで下がりました。ちなみにこれを書いている今日(生まれてから2週間)、ようやく出生時の体重を超えました。

クベースの中の子には様々な検査用の電極や点滴、口の中には管が通されています。ちょっと痛々しい。けど、そういうのは遠からず外れる時がくるから、あまり気にしないようにしようと僕はそのとき思いました。

ハーマイオニーさんも僕もきっとそうだったでしょうが、この時点では、クベース越しの赤ちゃんを見ている時点では、まだ実感というものが伴っていませんでした。なんとも言えない宙ぶらりんな感覚。ちょっとした焦りのようなものはあります。が、何も考えられません。

しばらくするとハーマイオニーさんが辛くなってきたので、ハーマイオニーさんだけ先に病室に戻ることになりました。

(つづく)

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