都響とコンサートマスター

池袋に都響を聴きに行ってきました。定期公演Bシリーズの他に、実はこの芸術劇場シリーズも年間シート(全4回)をとってます。

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東京芸術劇場シリーズ『作曲家の肖像』 Vol. 74《ベートーヴェン》(11/29)

会場:東京芸術劇場

指揮:エリアフ・インバル
ピアノ:青柳晋

ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」 第2番 op.72a
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92


先日のサントリーホールに続いて指揮は巨匠エリアフ・インバル。先日のマーラー第4番がすごく良かったので今日も楽しみです。

が、僕の体調が悪かったからなのか、いまいち盛り上がらず。「のだめカンタービレ」でお馴染みのベートーベン交響曲第7番も期待していたほどの興奮・感動は得られませんでした。すごく良くまとまっていたと思います。ブラボーもたくさん飛んでいました。でも僕には何故かもう一つでした。

ところで今日のコンサートマスターは四方恭子さん。先日、電撃的に?都響のソロ・コンサートマスターに就任されたベテラン・名バイオリニスト。以前はケルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めていたこともあるらしい。サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーにも名を連ねていらっしゃいました。

僕は初めてだったので、演奏中ずーっと四方さんを見ていたのですが、演奏が非常に淡麗。いつもの3列目でなく、今日は3階席だったので個別の音までは聴き取れていませんが、とても上品な雰囲気を醸し出されています。無駄な動きがない!

でもその「無駄な動きのなさ」が、コンサートマスターっぽくない!

僕が知ってるコンサートマスター像は、第2の指揮者として大きなアクションでオーケストラ全体の呼吸を合わせるもの。矢部達哉さんとかそうですよね。

四方さんの横に、都響コンサートマスターの山本友重さんもいたのですが、今日はコンサートマスター役でない山本さんの方がよっぽどコンサートマスターらしかった。

どっちが良いとか言うことではなく。

2人の動きを比べて見ていると、動作1つ1つの動きだしタイミングが明らかに違うんです。山本さんの方が動きだしが早い。山本さんの動きにはいわゆるアウフタクトがある。アウフタクトとは1拍目に入る直前の準備的な拍のこと。「せ~の」って部分ですね。対して四方さんの動きには余分な動きがない。1拍目が一瞬で的確に入る。モーションが読めない。ボクシングとかされると強いかもしれませんね。

僕がもし一緒に演奏するなら絶対に山本さんの方が合わせやすそう。素人見解なので本当のところはわかりませんが。

なので今日は逆に山本友重さんの演奏の良さをすごく感じました。それが一番の収穫。今まで都響のコンサートマスターと言えば矢部達哉さんで、矢部さんがいないときは(つまり山本さんのときは)けっこうガッカリしていたのですが(スミマセン)、これからは山本さんのときでも楽しく聴くことができそうです。僕にとってそういう心理的な親近感がもたらす影響って決して小さくないんですよね。

四方恭子さんのバイオリンもまた聴いてみたいです。今度は3列目で聴いてみたい。

ではまた。


3 件のコメント :

  1. コンマスの動きに無駄がないってのは・・・
    確かに合わせにくそうですよね
    私もいつも、指揮者よりコンマスの動きばかり見てしまいます。
    自宅からいける場所でリーズナブルな料金で生で聞きたいです

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  2. 短い期間ですが、以前、仕事でお世話になりました。

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  3. あおしさん、お元気にやっておられますか?
    オーケストラはいいですよ。演奏が良いとすごい回復感が味わえます。
    シャアさん、どなたかはだいたいわかりました(笑)
    都合により、コメントをちょっと編集させてもらいました。
    そのあたりの事は「なし」でお願いいたします。
    コメントいただき大変ありがたいです。

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