僕の評価は…出ました!星4つ!★★★★
主演・監督はおん年78才のクリント・イーストウッドさん。さすがに素晴らしい。今回は「いまどきの若者が許せない頑固な一人暮らしの老人」の役です。
僕なんかは見ていてかなり共感しましたよ。奥さんの葬式にヘソ出しピアスルックで来た孫とか、家をもらおうとする息子とか、町のワルどもとかにいちいちイライラさせられてる、そんな気持ち。
あとこの老人、ものすごい差別持ちで映画全編を通じて差別用語のオンパレードです。特に隣に越してきたアジア系住民に対してはとんでも無い言葉で一人ごちたりしてます。ちなみに息子が乗ってるトヨタ・ランドクルーザーを見て「あんなジャップカーなんて…。国産車を買ったらバチがあたるとでも言うのか!」って怒っていますし。
でもそこが大御所クリント・イーストウッドさんのすごいところです。最終的にはその差別感情すら乗り越えて、隣のアジア系住民の少年と友情が結ばれます。
まぁそんな感じの映画です。もうちょい詳しいスジとかは公式HPででもご覧ください。
映画には、この老人ならずとも怒りにかられるような、どうしようもない人間たちが出てきます。殺してやりたくなります。
僕なんかはそこに追従して、普段の生活で感じる小さな怒りの感情まで膨張してきました。例えば…
・電車の座席で大また広げているヤツ…、しね
・タバコをポイ捨てするヤツ…、しね
・コンサート中、携帯電話鳴らすヤツ…、しね
・映画中、弁当食べてるヤツ…、しね(ホントにいた!)
・指示器出さないヤツ…、しね
・車間距離とらないヤツ…、しね
いかん、止まらなくなってきた。
でもこの映画、見ている我々のこんな感情すら飲み込んでしまうほどの荘厳なラストが用意されています。うーん、やられた。「癒された」とはちょっと違う、「救われた」ともちょっと違う、難しい気持ちにさせられます。
これぞ由緒正しいハリウッド的映画です!絶賛しちゃいます。
そんなわけでオススメです。是非ご覧ください。
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エンディング・テーマがまた渋くてカッコ良かったんですよ。クリント・イーストウッドさん自らが作詞したっぽい「グラン・トリノ」って歌でした。
にも関わらず、どーして皆さんバタバタと席を立つの?
いやエンド・ロールを必ず見ろ!て強制するつもりはありません。スタッフの名前になんか僕も興味はありません。
でもエンド・ロールで流れる歌は間違いなく映画の一部です。それは確かですよね。そこを楽しむ権利を観客は持っています。
だから途中退場する人たちはもうちっと配慮を持って行動しろよ!と言いたい。せめてジャマにならんようにコッソリ出て行ってくれ。
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それにしてもどーして、あんなにカッコよいシーン(エンド・ロールと歌)を見ないで席を立っちゃうのか理解に苦しみます。その人たちにとっては映画がつまらなかったと言うことなのか…。
電車が駅に近づくと、扉のほうに向かってガンガンせまってくる迷惑おばさんっていますよね。で、いざ駅に到着して降りたらその場で停止。なぜ?あと階段やエスカレーターの目の前で立ち止まって話を始める輩たちも。そういうのと同じ匂いを感じます。
死んだらいいのにね。
…いかん、この映画の教訓が生かされていない…。
グラントリノ面白かったです!
返信削除最後はやられましたね、見事に裏切って
くれました。
良い映画って、衝撃でエンドロールを最後まで
見入ってしまいますね、久しぶりに席を
立てませんでした。