2008年1月17日木曜日

イヤホン選びと言う果てなき旅路のとりあえずの帰結(後編)

※これは前回からの続きです。興味のある人は、そして相当ヒマな人は是非前回からの続きでお読みください。

※念のため。僕が書いた評価は僕の不完全で不正確な主観によるものなので、その点ジュージューご承知おきください。


��つづき)
冷静に思考した結果、とりあえず他のも聞いてみようと(笑)。

そこでまずはランクで評判の良いSHUREのSE110、そしてランクで店員さんお勧めのv-mode vibeの2つを試聴しました。

第2回戦。SE110 vs v-mode vibe!

SE110はネット上でやたら評価の高いSHURE E2cの実質的な後継機らしい。まず装着感はなかなか良い。そして音。…う~ん。もはや基準がER-6iになってしまったからかも知れないけど、イマイチ。なんというかCX-7より全体的にレベルが少し低い感じ。オーケストラの響きもよくない。やっぱそのメーカーの「下位機種」ということなのかな?それにしてもどんどん耳が贅沢になっていってるような気がする。
SE110.jpg


店員さんから、クラシックならE4シリーズが良いと言われたのですが、さすがにそうなるとお値段になっちゃう。(ホントに)怖いから試聴もしない!SE210も興味はあったけどお値段が一気になので、こちらもパス。試聴もしませんでした。

そしてv-mode vibe。帰ってきてからネットで調べたのですが、iPodユーザからかなりの高評価。知名度は低いけど、なかなか良さそう。まずデザインが最もカッチョいい。イヤホンにとってデザインは結構重要ですよね。音は店員さん曰く、すごくいいらしい。さてさて…。…!…!?…!!!…超いい!!!!第一印象ですが、軽くER-6iを上回りました。大げさじゃなく音の粒が見える。そしてなにより響きが素晴らしい。オーケストラが頭上に大きく広がります!低音は重低音と言ってよい迫力、ビオラも美しく、そして高音は艶やか。全体的に深く、そして広い!比喩じゃなく本当に聞こえてくる空間が広いんです。まるでサントリー・ホールか?クリアーさではER-6iと同等だけど、音の広がりがレベル3つ違います。すごい!そしてER-6iより1000円だけ安い。こ、これは!
v-mode


もうこの時点で頭が状態に。これ、もしより上位のを試聴してたらどうなっていたのだろう?本当に、心から本当に試聴しなくて良かったと思います。当分しないぞ!

さて、お値段的な決心がつくと、他の同レベルが気になってはきますが、結論的には自分の中でv-mode vibeとER-6iに絞られていました。CK-9は、その装着方法がネックでした。たぶん他にもいろいろあるとは思うけど、自分の直感と勘を信じて他の選択肢は今回はここで切り捨て!最終決戦にのぞむことにしました。

最終決戦!ER-6i vs v-mode vibe!

店員さんがせっかく片付けにかかっていたER-6iの試聴機を再度借りました。そうそうダイナミック・オーディオさんでは(もちろんヨドバシとかとは違って)ちゃんとコンディションのよい機体を都度店員さんが出してくれます。逆に言うと言わないと試聴できません。ヘッドホンは勝手に試聴できるけど。イヤホンの場合は壊れやすいから、そうした方がいいですよね。

さてER-6i。改めて感じたのはその遮音性。本当に圧倒的です。のちにノイズ・キャンセリング機能付きのヘッドホンをいくつか少し試聴してみたのですが、静寂感では負けてません。たぶん勝ってます。そして音質では圧倒的に勝ってます。機械的なノイズ・キャンセリングだと、どうしても音質は犠牲になるらしく、値段相応の音は出ていないように感じました。その点ER-6iはノイズ・キャンセリングなんかではなく、ただ単に本当の耳栓で音が聞こえないだけで、音質はまったく犠牲になってません。小さい音でも本当にクリアに、美しく聞こえます。

そしてまたv-mode vibe。うっわー、美しい…。本当にオーケストラのホールの5列目あたりに座ってるみたい、というのがオーバーではありません。一度聞いてみて下さい。感動しますよ、ちょっと。ただし遮音性ではかなり落ちます。もちろんiPod純正の普通のイヤホンに比べたら数倍の遮音性です。が、ER-6iとは比較になりません。電車のことも考えると悩ましい。しかしこのチェロの音と言ったら…。ロストロポビッチさんも喜ぶことでしょうよ(?)。

悩みながら再度ER-6i。聞き比べると、もしかしてバイオリンはこっちの方が上か?と思うようになってきました。逆に低音はv-modeだな。

再度v-mode vibe。やっぱり迫力があるなぁ。ただバイオリンはER-6iか。でもこの低音は捨てがたいし、臨場感、音の広がりは段違いだ。…うーん。

…と、ここで気付きます。果たしてv-mode videの音はリアルなのか?そう僕の優先順位1位は「原音忠実」です。そう思ってv-mode vibeを聞いてみると、やっぱり少し誇張が入ってるような気がしてきました。でも好きな感じの音ではあります。悩ましい!!

またまたER-6i。こちらはv-modeに比べるとあきらかにフラットな感じです。若干高音の方が得意かな、という感じですがかと言って中低音がダメなわけでなく、逆にスッキリとキレの良い低音と言うこともできそうです。

v-mode。やっぱりいいなぁ、これ。1000円安いのに。どちらがより音楽を楽しめるか、と言ったらこっちのような気がする。人間が好む音質にチューニングされている、と言うかこれはこれで全く問題ない。「あり」だ。

お店に着いたのが18:30頃。そして時計を見たら19:30。ちょうど1時間、試聴を繰り返したどり着いた、イヤホン選びという果て無き旅路のとりあえずの帰結は…



Etymotic Research ER-6iに決定!!
ER-6i.jpg


決め手は「原音忠実」「遮音性」でした。正直、僕の耳なので「原音忠実」の方の自信はあまりありません。もしかしたらv-modeの方が忠実なのかも知れません。ただ、飽きずに長く聞いてられるのはたぶんER-6iです。そして「遮音性」ですが、これはもう100人が100人同じ感想です。ER-6iはダントツです。他の機種でもよくよく探せばよりすごい遮音性のがあるかもしれませんが、とりあえず僕にはこれ以上は考えられません。

v-modeはもうすっごいお勧めです。後から述べる理由で、本当はv-modeとER-6iの2つ体制でいきたいくらいです。そのくらい気に入りました。家の中が静かな人はv-modeで決まりだと思います。

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さっそく帰りの道すがらER-6iを堪能しました。いやもう大大大満足です!v-modeにしなかったという後悔はとりあえず消えました。エージング(という慣らし運転期間)が全然されていないツルシの状態ではありますが、この音の良さと言ったら…。なにより驚いたのが電車だろうが雑踏だろうがほとんどの外音はでもそんなの関係ねー!なんです!この遮音性能は超危険です。まるで自分が音のない世界に飛び込んだかのような、別世界がそこにはあります。電車の中で目の前で会話している人を見ても、まるでただクチパクしているように見える不思議さ。決して大音量じゃなく常識的な音量ですよ。音楽が超小さくなって、なんとか車内アナウンスが聞こえるかも、って感じ。はっきり言って感動です。

遮音性が高いということは、より小さな音でも音楽が楽しめるわけで、耳にも良いわけです。

そして僕んち。僕んちには上下2段式の水槽(オーバーフロー方式といいます)があって、24時間ポンプで下から上に水が送られ、そして上から下に水が落ちてきます。要はけっこうウルサイってことです。さらにはプロテイン・スキマーといって、長めの二重パイプの中にこれまた別のポンプで空気入りの海水を送りこんで、渦巻きをおこして海水中の汚れを泡状にして取る機械があるんですが、要はこれはウルサイってことです。でもそんな中でもう4年ほど生活してきたので慣れてることは慣れてます。が、音楽を聴くには適しません。映画を見るときには、お魚さんたちには悪いけど、プロテイン・スキマーはもとより循環ポンプも止めたりしてました。

ところがどうでしょう(笑)、ER-6iを付けているとじぇんじぇん聞こえません!「気にならない」ではなく「聞こえません」なのです。もし今マンションで火災が発生して、外ではサイレンをならした消防車が走り回っていても、もしかしたら気がつかないかもしれない。そういえば、と思って今ふとすぐそばにある携帯電話を見てみましたが案の定メールが1件届いてました。着信音は絶対に聞こえまい。

そしてもうクリアーさが、感動的なわけですよ。いろいろ聞いてみました。KAN、ゆず、CHAGE & ASKA、Crystal kay、ベートーベンのピアノ・ソナタ、ショパンのポロネーズ。全く新しいCDを聞くかのように楽しめます。実は年末にスピーカーを買ってその音にもいたく満足していたのですが、もうそんなレベルではありません。(ちなみにスピーカーは知ってる人は知っていると思われるタイムドメインのもの。タイムドメイン理論というよくわかんない理論に基づいて原音忠実だけを目指したスピーカー(の安いやつ)。)

ネット上では低音がイマイチという評価が目立つのですが、そんなことはありません。他のが低音をブーストしすぎなんです、きっと。ER-6iでも決して不足はありません。エージングが進めばもっと低音も出てくることでしょう。

そんな感じで興奮状態のままこのブログを書いていたら、いつの間にやらこんな時間に!そろそろ終わりにしましょうかね。

その前に1点だけ。このイヤホンの大いなる欠点に気付いてしまったのでご報告。もしER-6i(もしかしたら他のカナル型も同様かもしれないけど、これは試してなかったので何とも言えない)を買おうかな、なんて思った人は気をつけてください。

残念ながら歩きながら聞くには不向き!です。

歩くごとに音が大きく、ショックなほどゆがみます。まぁ形状的に仕方ないのかな。止まっていれば最高なんだから、これはもうトレード・オフです。そういうものなんです。あとは自分の頭の中で補正するしかありません。そーっとツマ先立ち歩きをすれば問題ないのですが、そういうわけにもいきませんよね。

カナル型ってみんなそうなんでしょうか?今度他のを歩きながら試聴して試してみます。

でもそれを加味してもER-6iは素晴らしいと思います。まぁでもこれ以上深みにははまらぬよう注意して今後生活していきたいなと思います。では。

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