クルマ偏差値

ビートル君.jpg最近運転した3台をレビューしてみるコーナー。まずはこのフォルクスワーゲン・ビートル・カブリオレから。7月28日の記事にも写真をアップしてるので是非ご覧ください。

��月に熊本で借りました。本当はミニ・クーパー・カブリオレが借りたかったのですが空きがなかったので仕方なくこれに。でも結果は大満足。なかなか良い車です、これ。僕は常々「なーにがドイツ車だよ。日本車の方が絶対上だよ」と信じておったわけですが、いざ実際に乗ってみてその考えの浅はかさに気付かされてしまいました。

乗り始めてしばらくは「なんて柔らかい足なんだ。こんなんじゃ山道を攻める気には全くならないな」と感じていたのですが、いざ山道を走らせると意外と踏ん張る。「これがいわゆる『しなやかな足』なのかぁ~!?」と驚愕させられてしまいました。実際かなりのコーナリングスピード。それでいてロールはするけど安心感があります。体感速度的にはコペンよりスピードがのっている気すらします。

この車なんと6速オートマです。6速の車は初めて運転しました。阿蘇山では主に2速から4速をマニュアル・シフトで使っていたのですが、これがまた意外にレスポンスが良い。直線部分で思い切りブレーキ→ABSが動作→2速に落とす→ステアリング切り始める→ブレーキ放す→もう少しステアリング切ってみる→インベタで曲がれる→立ち上がりアクセル全開(さすがに加速力はイマイチ)→5000回転くらいで3速へ、てな具合でスポーツ走行が可能でした。ちなみにカブリオレじゃない普通のビートルは4速オートマです。

それにしてもやっぱりオープンカーはいいですね。山の匂いを感じながらドライブできます。オープンカー最高!

ただし大きな不満点が1つ。写真を見てもらうと判るとおり、空けた屋根は後ろに折りたたまれます。この折りたたまれた屋根がバックミラーの視野の半分くらいを邪魔するんです。だからと言ってバックミラーの角度を上げると空しか写らない。これは構造的な欠陥と言っても差し支えないくらいのレベル。実際相当後ろは見づらいです。せっかくのオープンなのに、これではもったいないし危険です。

でもワーゲン・カブリオレはとても良い車でした。クルマ偏差値は56とします。

アイ君.jpg次に実家の新車、三菱i君です。レグナムからの乗り換えという所がすごい。ちょっとだけですが運転してみた感想。

まずリアエンジンということでエンジンパワーの割に加速力があります。ただエンジン特性上あせってガバっとアクセルを開けても音が大きいだけで加速しません。あせらずじんわりアクセルを開けていくと、空けた分だけきっちりと加速してくれます。ちょっと大げさな表現をすると、どこまでも加速しそうな感じ。これはコペンとは異なるフィーリングです。高速道路でのレーンチェンジでも同様で、じんわりアクセルを踏むといつの間にか十分な加速が得られています。80キロから100キロに上げるぐらいの所が一番気持ち良い感じです。

ハンドリングはまだよくわかりません。山道を攻めてみたわけではないので。ただ日常に使う分にはいたって普通です。少々スピードが出てたってちゃんとフロントタイヤは仕事をしてくれています。もともとそんなにスピード出ないからこれで全く問題ないのかもしれません。

それにしても車内は快適ですよ。ドリンクホルダーもたくさんついてるし、後席も十分広い。足を組むのは難しいですが、窮屈感は皆無。これ以上望むものはまずありません。

ただ一点残念なのがエンジンフィール。特に音。普通の3気筒エンジンという印象で、アクセルを開けると結構うるさく下品な3気筒サウンドが車内に入ってきます。以前代車で乗ってたダイハツ・ミラと同程度のエンジンフィールです。要は安物っぽいということ。エンジン自体にももう少しこだわって欲しかった。これが4気筒だったら完全に日本を代表するクルマとして推薦できますね。

ただこの近未来的なデザインは素晴らしい。他に代わるものがないですよね。ということでクルマ偏差値は56。たまたま同点。

ビッツ君.jpg最後は先日熊本で借りたビッツ君。今度こそミニ・クーパー・カブリオレにしたかったんだけど天気が心配だったのとお金がもったいなかったので。次回確実に晴れるときにこそ・・・。

ビッツ君の写真は2つ前の記事にもあります。そちらの方が美しく撮れてます。この写真は阿蘇山山頂ロープウェー乗り場「火の国喫茶」前で撮影。朝6時。

さてトヨタが誇る世界戦略車ビッツ君ですが、これまた予想に反して素晴らしい。先代ビッツはレンタカー等で何度か乗ったことがあったのですが「普通に乗れるけど遅くて頼りない車」という印象でした。デザインは好きでしたが。今回のはデザインはあまり好きじゃないのですが「普通に乗れるしっかりした車」に進化していました。

阿蘇山アタック?を敢行しましたが、意外と粘る。しかも全然タイヤが鳴かない。鳴かないから「まだいけるのか?」とビクビクしながら走らせていた位。それでもなんとか曲がっていく。ところが実はこのタイヤが曲者で、実は鳴いていたらしい。ただ鳴きの音があまりに静かだったの気付いてなかったんです。窓を開けてみて気付きました。いやー危ないところだった。というわけで危険を冒せば結構な粘りを見せるものの、山道を安全に飛ばせる速度は前出のビートルには全然及びませんでした。

乗り心地もそりゃ昔に比べたらすごく良いけど、これまたビートルが上。やはり足回りにかかっているコストが全然ちがうんだろうな、と思いました。

ただ非常に安全に走ることができます。先ほどみたくかなりのスピードを出してもリアは粘りますし、サイドブレーキを弾いてもチョッとやそっとでは破綻しません。公道で常識範囲内のスピードで走らせる分には極めて安全な造りになっています。

ところでこのビッツ君。CVTでした。CVTは初めて運転しましたが、ホントにクリープ現象がほとんどないんですね。駐車場で止めるときとかMTと勘違いしてギアをPに入れるのを忘れてエンジンを切ることがたびたびありました。あと失敗したのがSモードの存在をわかっていなかったこと。Dレンジの横にSモードに入るところがあったのですが、僕はこれをセカンド固定と勘違いしていました。実はこれスポーツモードだったらしいのです。しまった~。そしたらもっとキビキビ走れたのかもしれないのに。

あ、あと気になったのは足元のスペースの狭さ。コペンより狭いように感じました。MTの設定があるのかどうかは知らないのですが、クラッチペダルを置く場所ないですよね、これ。外国の人なんかだと狭くて気が狂いそうになるのではないか、などと心配になってしまいました。

全体としてクルマ偏差値は51です。普通に運転する分にはこれ以上何を望もうか、といったところ。

以上、にわかクルマ評論会でした。

ちなみにこの数年内に乗ったその他のクルマ偏差値を参考までに挙げておきます。クルマ偏差値とは僕の独断と偏見によるクルマの偏差値で、査定分野は走り・デザイン・便利さ・楽しさ等その辺すべて適当にひっくるめています。

ビートル・カブリオレ…56
アイ…56
現行ビッツ…51
先代ビッツ…49
現行カローラ・セダン…55
実家のイプサム(5ナンバー時代の先代)…50
ハワイで乗ったクライスラー…49
実家にあったレグナム…44
コペン1号…60
イナガキ・ランサーエボリューション5…60
パッソ…50
��0万円で買ったトゥデイ…56
先代デミオ…48
先代パジェロ…52
フィット…50(去年の冬のスタッドレスVer)
マツキダ・ビート…56(あんまり乗ってませんが)
ポルテ…55
現行ミラ3速AT…43
コペン2号…64
サバンナRX-7(FC3S)…61(ホントは採点不能)

こういうの考えるの楽しいなぁ。思い返してみると結構な種類のクルマに乗っていますね。最後はちょっと悲しいですが…。


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