日本を代表する森下洋子さんと清水哲太郎さん、そして松山バレエ団の精鋭の方々が演じる舞台はまさに芸術。チャイコフスキーの音楽と一体となって放たれる異世界のオーラが大変心地よかったです。
こちらのHP「風のたより」にとてもプロフェッショナルで素敵な感想を見つけましたのでリンクさせていただきます。
最近舞台から→2009年1月25日新「白鳥の湖」(松山バレエ団)
僕は以前に熊川哲也さん率いるKバレエ・カンパニーのベートーベン「第九」を見ました。そのときは若いバレエ・ダンサーたちの圧倒的な運動能力とそこから見いだされる芸術性、そしてなにより熊川哲也さんの圧倒的なカリスマ性にいたく感心しました。ジャンプの高さは高く、回転のスピードは速く、人間技とは思えないくらい。
松山バレエ団の森下洋子さんと清水哲太郎さんは今年60歳。運動能力で比べることはできません。
ですがしばらく踊りを眺めていると目が離せなくなってきます。年齢はあまり気にならなくなる。音楽と親和して、動きから感情が伝わってくるかのような叙情性は極めて美しい芸術です。特に第3幕での2人の踊りは痛々しいまでの神々しさを放っていました。
また2人以外のダンサーの動き、あるいは停止状態も大変美しい。今回僕は5階席から俯瞰していたのですが、舞台上の20人・30人の停止中のポーズの隅々まで気を配った一瞬、一瞬はまるで有名な画家が描いた絵画のような芸術性を放っていました。正直僕はそういうストップモーションの一瞬一瞬に最も感心しました。舞台監督もされている清水哲太郎さんの能力の高さを感じます。
たまにはこういうバレエ鑑賞もいいですね。
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