金聖響&OEKのブラームス

金聖響さんとオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のブラームスを聴いてきました。

場所は西宮北口にある兵庫県立芸術文化センター。僕が上京してからできた施設で、今回初めて行きました。大変美しい建物&ホールで素晴らしかった。全体的になんかオシャレな感じがして、今日の演奏会に若い人が多めだったのはそういうことも関係してるかもしれない。佐渡裕さんが芸術監督をされています。

金聖響さんの指揮を見るのは初めて。去年、川崎での第九コンサートでギックリ腰のために前日急遽降板→代振りにダニエル・ハーディングという事件があったので僕としては今回はリベンジです。(…ちょっと意味が違うか?)

オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏もすごく楽しみ。

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・ブラームス交響曲第1番
・ブラームス交響曲第2番

指揮:金聖響
演奏:オーケストラ・アンサンブル金沢

金聖響さんと言えば古楽器奏法(別名:ピリオド奏法)。作曲された当時の音を再現することを目的に、古い楽器を使ったり、その当時のオーケストラ編成で演奏したりすることのことです。普通だと向かって左が高音(バイオリン)~右が低音(コントラバス)と言った並びなのですが、古楽器奏法では左右両翼に第1バイオリンと第2バイオリンが分かれ、その中にチェロやビオラがいます。コントラバスは真ん中の最後列。また全体的に人数が少なめです。

見た目にも普段と違ってなんか楽しいですし、少人数編成なこともあってか、それぞれの楽器の音色が細かく判別できる=分解能が高い音となります。自分の耳が良くなったのかと勘違いしちゃいます。

そしてテンポが速い!こんなに速いブラームスは聞いたことがありませんでした。最初のうちは「もっと重量感あるサウンドにしてほしいなぁ」などと思っていたのですが、次第に「これはこれですごく良いかも」と思うように。ついには「なるほどこういう解釈もあるのか…」などとエセ専門家きどりで妙に納得。

今年、ブラームスの1番は計3回聞きましたが、第4楽章クライマックスでの高揚感はこの演奏が1番でしたね。怒涛の連続攻撃にノックアウトされた感じです。これは一度聞いてみる価値ありますよ。なんたって速い!

あとコンサートミストレスさんのバイオリンが大変艶やかな音で、聞いていて快感だった第2楽章もすごく良かった。外国人の方でした。

金聖響さんの指揮姿は大変優美でした。基本クールな感じなのですが、ここぞと言うところでは体全体で何かの舞を踊っているかのような風に。もし僕が指揮者の卵なら絶対真似したくなりますね。

と、言うことでCDお買い上げ。いや以前から気になってたんですよね金聖響さんとOEKのブラームス1番。同じコンビのベートーベン交響曲2番&7番というCDを僕は既に持っていて(これもやはり古楽器奏法)けっこう気に入っていたから。いい機会だと思って。結果的に(そうあくまで結果的に)終演後のサイン会に並ぶ権利を得ることができました。決してサイン会目当てに買ったんじゃないんだからね!(必死)

��番は生で初めて聞きましたがとても美しかったです。いやー大変良い演奏会でした。

そんなわけでますますブラームスが好きになりました。


2 件のコメント :

  1. ハーマイオニー2008年11月16日 20:09

    ブラームスの1番、本当にお好きなんですね。
    では、ちょっとした情報を。
    東京交響楽団が2/7・東京オペラシティにて、2/8・ミューザ川崎にてブラームスの1番を演奏するようです。
    また、2/14にはベルリン放送交響楽団が鎌倉でブラームスの1番を演奏するそうです。
    ご参考までにどうぞ。
    私は、その内の1つに行ってきます♪

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  2. ベートーベン、ブラームス、そのあたりの曲が好きなんです。
    あとKANも。

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