サル役に複雑な思いを抱いていた息子について

先日、保育園のお楽しみ会がありました。息子のクラス(年長さん)は「サルカニ合戦」をモチーフとした劇を披露。息子はほぼ主役とも言えるサル役を仰せつかっていたのですが、いろいろ複雑な思いを抱いていたようです(^_^;)。家に帰ってからも「オレ本当はいやだったんだよー」と言って泣く始末。

写真はジャンケン勝負

サルカニ合戦と言えば、カニに悪さをしたサルを皆があの手この手で懲らしめる内容の昔話。サルは最終的に悪者であり、皆からやられる役というわけで、そこに息子なりの葛藤があったようです。結構前に妻がこんなことを書いていました。

facebookより

今回の劇ではサル役の息子が栗役や子ガニ役やハチ役やうす役の子たちとそれぞれ勝負をするのですが、それがすべてアドリブなので盛り上がりました。

栗役との対決はジャンケン。栗役は4名いて、それぞれとパネルカードを使ったジャンケンで勝負していました。息子は引き分けと勝ちを重ね、全部で8回くらいの勝負となり盛り上がりました。(これ1発目で負けて終わってたらどうなってたのだろう?栗役の残りの子は出番がなくて悲しかったのでは??何か策はあったのかもですが)最後、息子が負けたら会場大拍手で次の場面へ。

子ガニ役とはルービックキューブ対決。子ガニ役は3名。2x2のルービックキューブを使い赤色1面早く揃えた方が勝ちというルール。こちら子ガニ役さんの中にとびきり上手な子がいて息子はすぐに敗北しました。当然大盛り上がりです。

続いてハチ役との対決。片足バランス対決ということで、4名いるハチ役のうちまずは2人とうちの息子との3名でヨーイドン。10数えるまで立っていたら成功ということで1回目は全員成功の引き分け。2回戦では(たぶん予定調和的に)息子が最後にバランスを崩し敗北。会場が盛り上がって次の場面へ。

最後、うす役との対決はけん玉勝負。うす役は1人。先に大皿に乗せた方が勝ちというルールです。けん玉はうちでも結構練習していたので、ここはぜひ何度か勝利してほしかったところですが、本番では(息子もけっこう惜しかったのですが)相手の子がほぼ1発で上手に決めてしまい敗北。後から聞くと大皿の乗せるところを一度も見てもらえなかったのがかなりショックだったらしく、かなり落ち込んでいましたσ(^_^;)。

通常のさるかに合戦と違い、この後サルさんは皆と仲直りしてハッピーエンドとなります。息子も最後まで笑顔で、誰よりも大きな声で楽しそうに演じきり、その後の合唱も元気に歌っておりました。

が!

帰宅後(ホント言うと帰宅途中の道中から)、不機嫌そうな息子。僕らがいくら「本当に良かったよ」「ちゃんと負けてあげて偉かったね」「今日は無量大数点だ!(保育園で無量大数という言葉が流行ってるらしいんです)」とホメまくっても一向に良くなりません。こんなことは初めてです。いつもはちょっとホメるとすぐに調子にのって舞い上がるのに・・・。

ついには一人寝室に閉じこもり鍵をかける始末(これも初めてσ(^_^;))。どうにか妻がなだめてくれましたが、とにかく

・負けてばかりなのが嫌だった
・僕が負けてみんなが拍手するのが嫌だった
・せっかく練習したのに、けん玉が1回も成功できずに終わっていやだった

ということだったらしいです。

今だに「オレほんとは嫌だったんだよなーサル役・・・」と言ってます。

そう言いつつも本番では笑顔で楽しそうに演じていましたし、誰も立候補しなかった役に立候補したその心意気といい、我が息子ながらよくやったなと。今回のお楽しみ会は本人を大きく成長させてくれたような気がします。その意味で意義深いイベントでした。

僕は誇らしく感じております。

その日のうちに、「けっこう良い」けん玉を買いにいきました。うちにあるのは古いものだったので。練習してますます上手になって、けん玉検定でも受けてみればいいなと思っています。

名誉挽回のけん玉動画をブログスペシャルで公開します。残業中の僕に向けた内容となっています(^_^;)

IMG_2804.MOV

それではまた!


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