都響第710回定期は現代ものでした


都響1月の定期公演は毎年現代音楽ものです。現代音楽って実は苦手であんまり楽しめないのですが、今年のは楽しめましたよ。特に田中カレンさんの「アーバン・プレイヤー」は良かったです。

東京都交響楽団 第710回定期演奏会 Bシリーズ
2011年1月18日サントリーホール
指揮:ヨナタン・シュトックハンマー
ピアノ:向井山朋子
チェロ:古川展生
プーランク:組曲「牝鹿」
M・A.ダルバヴィ:ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲
権代敦彦:ゼロ ― ピアノとオーケストラのための
田中カレン:アーバン・プレイヤー ― チェロとオーケストラのための(日本初演)

田中カレンさんの「アーバン・プレイヤー」はいわゆる現代ものみたく、よくわからない和音がやたら続いたり突然ババンとよくわからない打楽器がなったりするような音楽ではなく、美しいメロディを持った美しい音楽でした。古川さんのチェロも超絶美しかったし。

映画音楽みたいでした。と言うと低い評価のように聞こえるかも知れませんが、決してそうではなく。素直に心に響く、よくわからんけど感動する、みたいな作品。終演後の拍手は思わず力一杯やっちゃいました。作曲者も壇上に上がりますからね、こういう演奏会だと。

指揮のヨナタンさんは素晴らしかった!クラシックにとどまらない活躍をされているとのことですが、指揮姿からはアーティスティックな才能とオーラがあふれ出てました。小気味よい動きが特徴的です。

権代敦彦の「ゼロ」はまさに現代音楽。最初は正直「うわー(-_-;)」と思いましたが、終わってみれば意外と良かったかも。眠たくならなかったし。近所に座ってたおばさまが「ゼロは聞けば聞くほど良かったわぁ~」っておっしゃってましたし。

こういう演奏会は貴重だと思います。また、こういう演奏会をやってお客さんがちゃんと入る都響という存在も貴重だと思います。これからも是非継続してほしいものです。


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