本当に、すみません。そんな偉そうなことをしてよいものかどうか悩みました。自分の今の立場や状況を鑑みて、常識的に考えればそんなことをする資格が僕には全く無いなんてことはジュージュー承知しています。
でもこんな機会はめったにありません。
悩んだ末にやらせてもらうことに決めました。これはきっと僕自身のためになる。僕は、ひさしぶりに、自分をステップアップさせるきっかけがほしかったんです。
それが自分の礎である中学部の礼拝において可能ならば、それに勝るものはないのではないか、と。自分勝手ですね。
・・・。
と、言うことで先日、本当に本当に僭越ながら、母校中学部の礼拝にて講話をさせていただきました。場所は中学部礼拝堂。
結論から言うと、講話はそれなりに成功したかな?と。ところどころ確実にウケました。不謹慎ながらウケ狙いを随所にちりばめて話をしましたもので。あとはメッセージをとにかくシンプルにするよう心がけて。話の内容は恥ずかしくてここには書けませんが、一応「『とりなし』について」と題して話をさせてもらいました。「とりなし」とはキリスト教で「誰かのために祈ること」。誰かのためにお祈りすることの何がいいって、タダなのがいいですよね。お金がかからない(笑)。てのは冗談。それも話したけけど。
途中、去年の北京オリンピック、北島選手のことをとりあげたときにはかなりウケました。まずライバルのダーレ・オーエンってだーれやねんお前!、ってところで小笑い。そして「残り50m、皆さんこんな気持ちでしたよね、きっと『頑張れ~!うお~!』って」ってところでコブシを握って大声で「うお~」って叫んだところで大?笑い。(自爆気味ですみません…。何を話しにいってんだ、おれ!?)
あと途中「今から実際にお祈りしてみましょうコーナー」をやりました。友達やら家族やらをイメージしてもらって、その場で2秒間ほど目を閉じて祈ってもらったのですが、そのときに「さっきの北島選手に対するのと同じように、トリプル・アクセルを飛ぶ前の浅田真央ちゃんに対するのと同じぐらいの『うお~』って気持ちでお祈りしましょう」って。そして「せーの」でお祈りを始めて「ぷはー」で終わるのですが、それを3回繰り返すころには、ほぼ全員の生徒が「ぷはー」と言って顔を上げるんです。かなりの一体感でした。て言うか、みんな素直に目を閉じてお祈りポーズしてくれたのが感動ものです。
僕たちの三日月はまだまだか細くて、力もなければお金も無いかも知れないけれど、僕たちにはお祈りすることができるんです。誰かのために、自分を置いて、お祈りをすることができる。それはすごく尊いことで、今はそれで充分じゃないか。そしていつかは大きな満月となって世界に貢献できるような立派な大人に成長しよう!
「マスタリー・フォア・サービス」って言葉は使わなかったんだけど、一言で要約するとそういうことです。
あ~、本当に偉そうだ…、我ながら…。て言うかイイ年してまだまだ細っそい三日月な僕はどうなんだろう?
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ちなみに讃美歌は「わがゆく道」をお願いしました。「わがゆくみち、いついかに~。なるべきかは、つゆしらねど、主はみこころ、なしたまわん」ってやつ。中学部出身の人にはきっとお馴染みの讃美歌なのではないでしょうか?最近は使っている讃美歌が昔のものから「讃美歌21」なるものに変更されていたので、歌詞とか変わってるのかなと思いきや嬉しいことに昔と全く同じでした。
感動したのが、中学部の生徒たちがほぼ全員まじめに大きな声でその讃美歌を歌ってくれていること。僕、歌詞をほとんど覚えてるんで生徒のほうを眺めながら歌っていたのですが、まじめに歌う子供たちの顔と、礼拝堂に響く声にちょっとウルってきちゃいました。
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終わった後、宗教主事の先生から「あんなにウケるのは珍しい」「誰も寝てなかったよ」と言われてヒソかに結構嬉しかったです。ほめられるポイントが若干ズレてるような気もしますが(笑)。浜学園講師時代の経験が少しは生きたかな?(大人相手には通用しないところが悲しいですが…。)
こんな素晴らしい機会を与えられた僕は本当に幸せ者です。また改めて、自分の母校が好きになりました。共学化とかいろいろ大変革が迫っていますが、これからもずっと素晴らしい学校であり続けてほしいです。
今回のことは本当に僕にとって良いきっかけをなりました。月並みですが、これを機にまた頑張っていこうと、そう思いました。
関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
いいなー。
返信削除これ読んで、あのころの純粋な気持ちをいろんな風景とともに思い出したよ。
大事な3年間やったね。
ぜひ今度詳しく話を聞かせてくださいな。
勝手ながらあなたとムラセは紹介させていただきましたよ、今の宗教主事の先生に。
返信削除OBシリーズ、今年はもうないらしいのですが、来年是非って。
今度また話します