場所は上野公園の中にある旧奏楽堂。日本最古の木造洋式音楽ホールだそうで、国の重要文化財にも指定されている由緒正しき建物です。とっても美しいホール。個人的には中学部の校舎が思い出されます。
児玉肇さんについては事前知識まったくなし。誘われるがままに聴きにいってきたわけですが、結論から言うと大変満足。ピアノの技術的な話うんぬんというよりもホールを含めての全体の雰囲気がとてもよい演奏会でした。季節もいいしね。
ホールは古い建物だけあって、外の雑音が若干入ってきます。今日はずーっと鈴虫の鳴き声が通奏低音のようになり続けていました。最初のうちは気になったけど、それはそれで趣があっていいかもね。
ただお客さんの客層、というか一部のお客様に辟易。横の年寄りお嬢様方は月光ソナタのあいだ中、ずっと飴玉をペロペロくちゃくちゃ。聴こえてるってのが分からないのか!?あと後ろの席のおっさん、なんかうるさい!
ってことで後半、熱情ソナタの時に席を移動したりなんかして。
そうそう今回「悲愴」「月光」「熱情」とベートーベンの3大ソナタだったわけですが、その中でも一番の名作と世間の評価が定まっているわりに僕個人的にはあまり好みではなかった「熱情」がかなり楽しめました。
児玉さんの演奏は(ミスは多かったものの)気持ちだけは(!?)ふんだんに盛り込まれた、情感溢れる演奏。飽きることなく最後まで楽しませていただきました。
アンコールの2曲はどちらも知らない曲だったのですが、おそらく1曲はこれだったと思います。ご本人がYouTubeにアップされているので、ここに引用してみます。
ちなみに来月は「月光」「熱情」をふたたび(4月の西宮に続いて東京で)辻井伸行くんの演奏で聴くことができるので楽しみです。
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