鉄の悪魔をたたいて砕いていたけれど

カレーの後は映画「キャシャーン」を見ました。2004年5月16日の話。

このキャシャーン、公開当初からすごい話題になっていましたが、映画館での扱い(というか公開劇場数や公開する劇場の大きさ)がすごく低いですよね。今回利用したシネプレックス幕張においてもキャシャーンは10個あるスクリーンのうち最も小さなところで、1日に2回しか上映してませんでした。きっと配給会社の力関係とかいろいろあるんでしょうね。「ホーンテッドマンション」を2スクリーンつかってやるくらいならねぇ、と思う。

「キャシャーン」どうだったかと言うと、僕的にはとても楽しめました。いろいろスゴイなぁ、とかナルホドなぁとか思うところもたくさんありました。特にキャシャーン君が覚醒して、まさに「鉄の悪魔をたたいて砕」いたりしてるシーンはもう単純にすごくカッコよくて、かなり興奮しました。音楽もよかったし。

でもストーリーがジメジメ暗々としすぎです。あまりにも暗く陰湿、そしてそれが長すぎる、ように思いました。最近の日本の若い世代のクリエータが作る作品ってこういうのばっかですよね。完全な正義や完全な悪が存在しなくて、イイモンにも悪いとこがあって、ワルモンにも良いところがあって…。確かにそれが真実というものなのかも知れませんが、そのせいで作品のテーマが曖昧になってしまってる感がすごくします。あるいはたくさんのテーマを詰め込みすぎて「薄まって」しまっているか。

僕が見たいのは結局のところ「天空の城ラピュタ」のような作品です。(そういえばキャシャーンのいくつかのシーンは僕にラピュタを連想させました。)


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