日々訪れる「初めて」の怖さと喜び、突然できたさかあがり

親が目を離したわずかな間に車から外に出て行方不明になり、後日川の下流から発見された3歳の男の子の事件がありました。子にスマートフォンで動画を見せることで「大丈夫」と、父親は油断してしまったようですが、それを安易に非難することはそうそうできないのが今どきの子の親ではないかと自分は感じています。また「そうは言っても…」と責めるにはご家族が気の毒すぎて苛烈です。

この事故を扱った記事で印象に残ったのがこちら。

子どもが一瞬であなたの前から消えるワケ : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/5

「幼児は『初めてできた』の連続」であり、「大人が『ドアを内側から開けることはできないだろう』と考えていても、その『初めてドアを開けられる瞬間』がいつ来るのか大人にはなかなか予測ができない」という趣旨の内容です。本当にその通りだと思います。

油断した大人が悪い、と言うのは簡単で、浅薄です。どれだけ注意していても、ヒヤッとする瞬間から逃れられる親子なんてこの世に1組もいないと思います。我々にできることは、その頻度を少しでも下げるために出来る限りの想像力を働かせることくらいです。

突然できた逆上がり(壁あり)


この話題と結びつけることに若干の迷いはありましたが、でもこれは本当に表裏一体のことです。



あと少し外れますが「自分の幸せを書くことで傷つく人がいることがわからないのか!」と真剣に叱ってくる人がたまにいますが、それに対する僕の態度は「無視」です。言葉はキツイですがそれしかないじゃないですか。人を傷つけようとして書くことは悪だと思いますが、そうでない場合すべての他者の気持ちを平等に慮ることは不可能です。さもなくば沈黙するしかない。それでは何も生み出さないですよね。「嵐のチケットが買えた」とSNSに書くと「買えなかった人のことも考えろ」と炎上するそうですが、なんだかなぁと思います。…よね。

本当に突然、逆上がりができるようになった息子です(^_^;)。ちょうどハーマイオニーさん(奥様=魔女)と僕が2人共いるときに、テテテテと走っていって鉄棒にぶら下がり壁を駆け上りはじめた息子。最近かなりアクロバティックなこともできるようになってきた4歳児なので、鉄棒の上に立ったりなどいろいろやってはいたのですが、最初のきっかけはおそらく偶然の産物なのでしょう。

2、3度補助してグルンと回してやった後、あっさりと一人でできるようになってしまいました。



これ喜ばしいけど、本当に恐ろしいです。「初めて」がいつ訪れるかわからないことの、まさにそのもの。

うちは階段からジャンプしたり、壁を登ったりなど飛んだり跳ねたり系の体験には非常におおらかです。ヨソから見たら「危ない」と思われていることもあると思います。それはチャレンジする心や、自分を知ることの大事さを親として重要視しているからなのですが、当然そこにはリスクもあり、全ての親が「チャレンジとリスクのバランス」には悩んでいるのではないかと想像します。それこそ自転車に乗れるようになれば子供のリスクは倍増するのです。

そして積極的にチャレンジをさせることで「初めて」はよりハイペースで訪れることでしょう。そしてチャレンジのレベルが上がることで確実にリスクは増えていきます。喜ばしくもあり、怖くもあり。でもそれが人生。それは断言できますよね。

チャレンジに際し、子には喜びと怖さの両面を伝え実感させ納得させていかなければいけないと強く思います。そんなことを考える今日このごろでした。ではまた。


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