マイ趣味ライフ

さて33歳になったわけですが、僕の現状について説明してみます。

僕はご存じの通りシャケ取り名人です。雪どけで増水した石狩川にバチバチ昇ってくるシャケたちを、ヒグマたちに混じってバシバシとつかまえるのが日課です。多い日で1日20匹ほどのシャケをつかまえます。つかまえたシャケは新巻鮭にして卸します。

と、言うのはもちろん嘘です。

基本的には北の方の海を泳いでいます。たまにグリーンランドあたりで砂浜を散歩しているオットセイをガブリと捕獲する以外は、陸にあがる用事はありません。お気に入りはやっぱりカナダのプリンス・エドワード島あたりでしょうか。汚染されていない河川から注がれてくる森の恵みをたっぷり含んだ水は、とても気持ちが良いです。

と言うのも、もちろん嘘です。ちなみに上記はシャチです。

それにしてもついこないだ30歳になったと思ったら、もう33歳ですか…。ゆずの「もうすぐ30歳」という歌を聞いていたのがついこないだの様です。ちなみにゆずとは同学年。

30歳、31歳ぐらいならまだ「若者」と呼ぶことに、あまり留保や条件は必要なさそうですが、33歳ともなると随分印象が変わってきます。まぁでも33歳ならまだ「若者」です。これが35歳ともなると、抜き差しならない状況になってきますね。そして40歳はもう「若者」ではありません。

人生を何年生きるかによっても違ってきますが、人生80年として子供・若者・中年・老人と4分割したとしたら、若者は21歳から40歳までとなります。というのは慰めにならないか。

そんなわけでまだしばらくは、気の毒なシャチやオットセイをつかまえながら生きていこうと思います。

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主観的データとしての趣味一覧。順不同で。自意識過剰で。

1. インターネット(笑) … 見るだけじゃなかとよ
2. デジタルカメラ … 含む、写真編集
3. デジタルビデオカメラ … 含む、動画編集
4. ドライブ
5. スポーツドライブ … ドライブとは結構違うと思う
6. ミニカー収集 … コペン専門
7. 水泳
8. 読書
9. 映画鑑賞 … 含む、海外ドラマ
10. 音楽鑑賞
11. クラシック音楽鑑賞 … 音楽鑑賞とは結構違うと思う
12. ピアノ
13. アコースティック・ギター
14. ハーモニカ
15. バイオリン
16. DTM … パソコンで音楽作成って意味
17. 海水魚飼育
18. TOTO BIG(笑)
19. シャケ取り(嘘)
20. オットセイ狩り(嘘)

あとイラスト描きってのも入れたいのですが、さすがにこの何年も作品を作ってないからなぁ。とか言いつつ、他のについてもほとんど趣味と言うにはおこがましいものばかり。

まさにミスター中途半端

村上龍さんの新刊本で「無趣味のススメ」ってのがあって、そこには「趣味とは老人のためのもの」「趣味などでは何も得られない」と散々(前書きに)書かれています。そうか、僕は老人だったのか。

ただこれだけは自己弁護させてください。

ほんの少しでも何かを体験することで、その何かについての「評価軸」が自分の体内に立ち上がります。それは例え低い精度だとしても、借り物ではない、自分の、評価軸です。僕はそこに大きな価値を見いだします。適当に本で学んだ知識とはワケがちがう、と思う。

例えば僕はバイオリンなんてほとんど弾けませんが、少なくとも簡単な曲を練習して自分で弾いたことがある経験上、全く弾いたことが無い人よりかはプロ奏者のすごさが肌身にしみて分かります。(ちなみにバイオリンは1年ほどしか習ってません(笑)。)

そしてさらに言うと、他の「バイオリンやってる人」の気持ちが少しは分かります。少なくとも想像する足がかりがあります。気持ちの「通路」のようなものが開かれています。それはバイオリンを手に持つことで開かれた「通路」です。「通路」は他者との繋がりをもたらすと同時に、自らのより深い部分に繋がる秘密の回廊ともなります。

��…もちろん「バイオリンを子供の頃から死ぬほど練習してきたこと」で開かれる「通路」ってもの必ずあって、僕の場合それは開いていない。)

気持ちの「通路」が自分の中に広範囲にわたって、奥深くまで張り巡らされることが何を意味するのかというと、それは「血肉をともなった想像力が得られる」ということです。肉体的な部分と精神的な部分が合わさってこそ真の喜びが得られるとしたら、「血肉をともなった想像力」こそが真にそれを与えてくれるカギのような気がします。

趣味だけが「通路」を開く手段ではありませんが、お手軽にたくさんの「通路」を開くには良い手段です。それで少しなりとも人生が豊かになるのならバンバンザイです。

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それにしても「お金もうけ」が趣味になってりゃ良かったのに。…中途半端になりそうだけど。


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