そんなわけでさっきまでドライブしていました。ちょっと訳あって恵比寿までご飯を食べに行っていたんです。行きしはけっこう雨が降っていたのですが、食べ終わって帰る頃になると雨はほぼ止んでいました。僕は屋根をオープンにして帰途につきました
あ、そうそうコペンは元気になって帰ってきています。やっぱり良い車です。ミラやクライスラーSEBRING(一つ前の記事参照)を乗った後だけに余計にそう感じられます。普通に運転しているだけで楽しいって感覚わかりますか?ドライブしてどこかに行くことが楽しいんじゃないんです、運転することそのものが楽しいんです。「思い通りに車が動く」当たり前かも知れませんが、それができる車は多くはありません。アクセルを踏んで車がすぐに反応するのか、「うんしょ」って反応するのか、それで大きく違います。コペンは本当に、アクセルを踏めば「ぶーん」と前に進むし、ブレーキをしたら「ぎゅっ」って止まるし、ハンドルを切れば「きゅる」っと曲がってくれます。軽快感、一言で言えばそういうことです。
さらに屋根を空けることができる!ところが途中、だんだん小雨が降ってきました。道を歩く人は傘をさしてません、でも小雨が降ってる。フロントガラスにはパタパタと雨粒。2分おきくらいに手動でワイパーを1回動かす。そのくらいの雨。もちろん屋根は閉めません。しばらくしてちょっと雨が強くなってきました。たまーに顔に雨粒が当たるぐらい。それでももちろん屋根は閉めません。閉めるものか!と思う。馬鹿みたい。そのとおりです。
オープンでワイパー動かすのって馬鹿みたいです。でも僕はそういうのが好きです。そんな大して濡れるわけでもないし、だいたいもし歩いてたってこのくらいの雨なら僕なら傘はささない。何が悪い?…とだんだん気が大きくなってきます。小雨の中のオープンカーというのは、そういった独特の雰囲気があります。自分がドラマの主人公になった気分、と言うのが最もわかりやすいかな。後ろのタクシー運転手の視線がとても気になります。馬鹿って思われてるんだろうなぁ…、って思うのはとても快感です。(自分が本当の馬鹿だとは知らずにね)
そんな中聞いていたのはスキマスイッチの「ボクノート」。ドラえもんの映画のテーマソングになっています。いい歌です。これはヒットするな、きっと。今年のドラえもんの映画、何か知ってますか?「のび太の恐竜2006」ですよ!これは必見でしょう!…とやけに興奮しているのは何故かと言うと、「ドラえもん のび太の恐竜」は僕が生まれて初めて見た映画だからです、たぶん。ピー助という恐竜との別れのシーンに涙した(か、どうかは残念ながら覚えていませんが)ときから、25年の時を経て、この映画がまた作られるなんて!
先日この事実を知って僕はさっそくドラえもんのホームページにアクセスしました。映画のことなどが載ってる公式ページをくまなく眺め、それからいわゆるドラえもんファンの人が作っているマニアックなページに入りました。そんなことをしているうちに、昔のドラえもん映画、ひいては藤子不二夫アニメが見たくなりました。
これが昔ならちょっと恥ずかしい思いをしてレンタルビデオやで長編アニメをレンタルするしかありませんでしたが、今は便利な時代です。インターネットでほとんどが事足ります。「のび太の宇宙開拓史」「のび太の鉄人兵団」の2本を落とし、ぱらぱらと(ウソ、平日にも関わらずほとんど全編を)見ました。すると今度はドラえもんの歌関係が聞きたくなりました。この2つの映画に共通する歌は何かわかりますか?「ポケットの中には」という曲です。僕は小さなときからこの歌が大好きでした。
ぼっくはこっこにいーるー、きーみの目の前にー
きーみっといいっしょーにー、旅するたーめーにー
まーっていたんだよ、気付いてくれるまでー
きーみーがゆーめにみったものはー、なーんだーろおー
っての、知ってますよね。ちなみに作詞は武田鉄也さんですが、これにはびっくり。他には「青い空はポケットさ」とか「ぼくドラえもん」とか、さらには「きてよパーマン」とか「プロゴルファー猿」のOP曲とか、そういうのがとても聞きたくなりました。驚いたことに歌ってみればちゃんと覚えてるんですよね、こういうのって。「いーくよ待ってて、友達になろう」とか「つむじ風まうティーグランドで、狙うはグリーンのターゲット」とか(笑)。
いやいや便利な時代になったものでこれらの歌もすべて手に入れることができました。いやーどれもいい歌ですね。聞いていると本当に心が洗われていくようです。本当に、心が軽くなっていくのがわかります。さすがに「パーマン!パーマン!パーマーン!」って急に流れてくると結構恥ずかしいものの。ヘコッ。
それはそうと藤子不二夫作品って本当に良いですよね。面白いし、良い。どの話も本当に素晴らしい。教訓があり、笑いがあり、涙があり、哲学があります。ポリシーがあります。話も良いし、絵も素晴らしい。10ページくらい見ても、1つとして同じ表情ののび太がいないんですよ。是非一度そう思ってマンガ本を見てみてください。見事なまでにのび太の表情が書分けられてます。すごいです。
少し前にコンビニで買ったドラえもんマンガ本(いろんなテーマに応じてエピソードが選りすぐられているシリーズが以前ありましたよね)に「宇宙ターザン」の話があります。
のび太が大好きなテレビ番組「宇宙ターザン」は最初は人気があったものの、今では人気が落ち、予算もなく、番組内容もボロボロ。恐竜のぬいぐるみもほころびが目立ちます。ドラえもんすら「もうこの番組は終わりだね」みたいなことを言ってます。でものび太は一途に応援しています。
空き地でのび太が「宇宙ターザンごっこやるものこの指とまれ!」って言っても誰も集まってきません。ジャイアンもスネオもなんとシズカちゃんまで「宇宙ターザンはもう飽きた」と言っています。そんなある日のび太は番組がついに打ち切られることを知り、もう一度宇宙ターザンを復活させるために奮闘していくわけです。
この話、僕は子供の頃に読んだことありました。はっきり覚えています。たとえ人気がなくなっても、のび太だけは一途に応援している姿がとても立派に思えたものです。一度ファンになったら最後までファンでいることが人として正しいことなんだ。そんな価値観を僕に根付かせてくれたのは、あるいはこのマンガかも知れません。だから僕は一度ファンになったら途中で飽きたりすることはまずありません。(今でもKANのファンです。きっと一生ゆずのファンです。)
話の最後、のび太のおかげで(というかドラえもんの道具のおかげで)宇宙ターザンの人気は復活します。空き地でも宇宙ターザンごっこが復活し、みんなこぞって宇宙ターザン役をやりたがります。結局のび太は恐竜役で、背中には宇宙ターザン役のジャイアンが乗っかっていますが「これでいいんだ、みんなが宇宙ターザンを好きになってくれたから」と言います。なんて立派な…!!確かにキレイごとかも知れません。でもみんなこういう気持ちを思い出さないとだめなんじゃないの、と世界の中心で叫びたくもなりませんか?
とか、紹介したいエピソードは他にもたくさんたくさんあります。ドラえもんの素晴らしさについてはまた改めて書いてみようかな。
思わず熱く語ってしまいました。コペンに乗るとこんなに元気がでるんです(笑)
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