eye-fiなきあとのFlash Airについて

去年の9月、それまで便利に使ってきたEye-Fiのサービスが終了しました。Eye-FiのSDカードをカメラに入れておけば家の無線LANをつかまえて撮ったそばから即WEB(Flickr等)にアップロードしてくれるサービス。超絶スーパー便利に使っていたのですが、なんらかの理由で終わってしまいました。

問題は同様のサービスが世の中に全くなかったこと。

様々な代替策を考えましたが、全くのノーオペレーションでFlickrまで写真をアップする仕組みを構築することは不可能だという結論に。自分のPC/Macまで自動で写真を飛ばせたとしても、そこからFlickr(PublicではないPrivateアルバム)への自動アップロードはFlickrの有料会員にならなければなりません。iPhoneを経由すれば無料で自動アップしてくれるアプリは存在していますが、iPhoneに飛ばすまでがやっかいです。



※WEBに自動アップする方法はあるにはあります。例えばEye-FiでPC/Macにまで自動で飛ばし、飛ばし先のフォルダーをGoogle DriveやDropboxのフォルダにしておけば、PC/Macが起動さえしていればすぐにWEBに写真がアップされることになります。しかしどうやってもFlickrのPrivateアルバムへの連携は不可能。IFTTTとか使ってもね。専用のWEBアプリをFlickr API使って作れば可能かもしれません。

あとTransfer Jetも検討しましたが、iPhoneに専用アダプタ付けるのが結局面倒ですよね。僕は既にSDカード-Lightningのケーブル持ってるから、それと何が違うのか?ってことになりますし。
カモノハシ通信3: Lightning SDカードカメラリーダーを買ってみた

結局、FlashAirを導入


FlashAirとは東芝製の無線LAN内蔵SDカード。Eye-Fiの後追い商品として2012年ごろに発売されました。撮った写真をiPhoneやAndroidに転送するのが主たる機能ですが、専用アプリは必要です。さらに転送しようと思ったらまずiPhone側で無線LANの接続先をFlashAirに都度都度手で切り替えなければなりません。それがイヤで個人的には今まで見向きもしておりませんでした(^_^;)。が、この際、そこは妥協するしかないという結論。

基本的な使い方はホームページに丁寧に解説されていて誰にでも簡単に使えるようになっていますよ。こちらをご覧ください。
FlashAir


結局、僕の写真撮影後のフローはこのようになりました。

■以前

EOS Kiss X6i(with Eye-Fi X2)

(家の無線LAN)

Flickr
家のMac(手動でフォトアプリへ保存)→Googleフォト

■今現在

EOS Kiss X6i(with FlashAir SD-WE016G)

(FlashAirの無線LAN)※要切り替え

iPhone 7 Plus

(家の無線LAN/公衆回線LTE)

Flickr、Googleフォト、フォトストリーム

iPhoneの無線LANを切り替えて使うのがとにかく面倒です。今まで家の中でブログ用に写真を撮るとき気軽に一眼レフ使ってたのが(何と言っても撮ったら即Flickrにアップされるので)、FlashAir経由で取り出すのが面倒なのでiPhoneで撮影しちゃうことも多くなりました。

が、もう諦めました。そして慣れました。

FlashAirの転送速度が遅い!というのもよく聞きますが、そこまで遅くないと思いますよ。5MBの写真で5秒弱ってぐらい。妥当な速度です。

保育園運動会みたいに大量の写真を撮影するときはFlashAirではなく普通のSDカード使います。Macに直接さして取り込み。RAWファイルのアプリ転送にはそもそも対応してませんし。(後述するWebDAV機能使えば取り出せますが。)

メリットもあります


全ての写真が一度はiPhoneに保存されることになるため、フォトストリームに載ることになります。iPhoneに転送さえしておけば、家のMacの写真アプリやiPadからも見えるようになるということです。これは地味に便利。

また同様に自動連携設定しているGoogleフォトにも自動アップロードされることになります。僕はしてませんがDropBoxにも自動アップ可能です。

iPhoneを通過するということは様々なアプリの恩恵を受けられるということで、上手く使えば(IFTTTとか)、やりたいことのほとんどは可能になるのではないかと思います。

ややマニアックな魅力も


いろいろ詳しく調べてみると単なるアプリ転送以外にも以下のような機能が実装されており、それぞれ魅力的だったのでそこも導入理由となりました。

・FlashAirドライブなるWebDAVサーバー機能が。PC/Mac上からネットワークドライブ的にファイルを読み書きできる機能です。MacのFinderからも簡単に見られましたよ。カメラ画像以外で何らかの利用価値がありそうな気がします。

・Eye-Fiとの連携(予定?)。Eye-Fi社のWEBサービスが使えるようになるかもとのニュースが2016年8月にあったので「もしかして将来的にFlickr自動連携とかできるようになるかも」との淡い期待を抱いています。が、この連携についてはその後なんの進展も聞きませんね…。

・Developer向けの情報が充実。FlashAirはいわばWEBサーバーなので、いわゆるWEBアプリ的な開発が可能とのこと。自分のiPhoneのSafari上でいい感じで写真を一覧表示したり外部連携できるようなWEBアプリとか作れそうです。(そこからFlickrへの自動連携もFlickr API使えば実は簡単に作れそう)。またLua言語なるもので(僕はよく知らん)SDカード内にバッチ処理を実装できたりするらしく夢が広がります。またIoT方面にも活用の場を見出そうとFlashAir IoT HubなるWEBサービスも開始されており、今後さらなる発展を遂げていけばいいなといった感じ。

FlashAir Developers - ホーム

そんなわけでEye-Fiなき今、FlashAirは選択肢としてはアリです。初心者から上級者(って一体なんだ?!)にまでオススメできます。価格的にも普通のSDカードと比べてそこまで高価ではないですしね。いま現時点でコスパがいいのは16GBです。ではまた!


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