ピアノが天才的に上手な少女と、ピアノが好きだけどイマイチさえない音大浪人生との物語です。この映画、何が良かったって、この2人の演技が素晴らしかった!
少女の方が成海璃子さんって子なんですが、実際にピアノが弾けるらしく、ある程度までは自分の演技の中で演奏してました。時々ふっと大人びて見えたり、やっぱり子供に見えたりと、この年代の人だけが持つ繊細な美しさに少し感動してしまいました。演技も結構うまいんだよね。
もう一人は松山ケンイチ。デスノートのLをやってた人。この人も演技がうまいですね。ピアノ弾いてるさまもなかなか絵になっていました。
あと良かったのは音楽。ベートーベンの熱情とか、ショパンのエチュード10-4とか、モーツアルトのピアノ協奏曲とか、知ってる曲がばんばん出てきて楽しかった。音、にこだわった映画だけに、音楽以外の風の音とか虫の声とかそういうのもなかなかいい感じでしたよ。ピアノの音も良かったな。是非いいとこの映画館で見てください。
ただストーリー的には…やっぱりマンガ原作だとこうなっちゃうのかな、と言った感じでした。ちょっともったいない。
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ところで劇中でも重要な曲として扱われているこの映画の主題歌のメロディのイントロが何かの曲と似ている…というか同じだ、と思ってましたところ、その曲をようやく思い出しました。それは映画「フリーウィリー」のテーマです。少年がハーモニカで吹いていたあの曲です!シンプルだけど良いメロディ。たぶんたまたま同じになっちゃったんでしょうね。
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神童ってのはなかなか大変ですね。僕もそうだっただけに気持ちはよくわかります(完全なる冗談)。人はみんなただそれだけで輝く星であると思うのですが、彼ら・彼女らはさらに美しく輝く一筋の流れ星のような存在です。その存在は、そのはかなさの故に貴重です。…というのは映画「ジャック」からの受け売りでした。
何か美しい気持ちになりたい人にはお勧めです。感動できるかどうかはわかりませんが。
映画の情報はこちらです。画面のメニューがピアノの音階になっててちょっと楽しい。
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