2009年コンサート・ベスト5

2009年に行ったコンサート、ベスト5のコーナー。一応2008年もやりました。

2008年に比べるとやはり財政状況の影響もあって、数は少なめです。でも結構行きました。

2008年12月 都響スペシャル第九(指揮:アレクサンドル・アニシモフ)
2009年01月 都響674回定期演奏会は現代音楽
2009年01月 松山バレエ団の新「白鳥の湖」
2009年02月 明日を担う音楽家たち2009(東響)
2009年02月 ベルリン放送交響楽団(ブラームス交響曲1番ほか)
2009年03月 KANさんバンドライブ【じゃぁ、スイスの首都は?】
2009年03月 辻井伸行くん@西宮
2009年04月 都響『作曲家の肖像』 Vol.72《ベートーヴェン》(インバルで英雄)
2009年04月 槇原敬之さんライブ
2009年04月 都響679回定期演奏会(小泉さんのツァラトゥストラはこう語った)
2009年05月 都響681回定期演奏会(コバケンのスメタナ!)
2009年06月 都響683回定期演奏会(チャイコフスキー交響曲3番ほか)
2009年08月 N響ほっとコンサート
2009年09月 上野旧奏楽堂で児玉肇さん(ピアノ、ベートーベン3大ソナタ)
2009年10月 KANさん「弾き語りばったり#11」
2009年11月 辻井伸行くん@紀尾井ホール
2009年11月 都響688回定期演奏会(インバルのマーラー4番!)
2009年11月 都響『作曲家の肖像』 Vol. 74《ベートーヴェン》(インバルでベト7)
2009年12月 都響で第九@新宿(指揮:スワロフスキー)

2009年も都響の定期会員でした。さらにプラス池袋の芸術劇場シリーズ「作曲家の肖像」全4回の会員にもなってました。どちらもお得でオススメですよ。

ですが2009年は大阪・東京を行ったり来たりしていた関係上、結構行けない定期公演がありました。そういうときはチケットはハーマイオニーさん(NOW,ワイフ)に渡して友達を連れてってもらっていたのですが、僕としてはやっぱりちょっともったいなかった。特に9月の定期では超御大ピアニストであるパウル・バドゥラ=スコダさんのピアノが聞けたのがもったいなかった。

ではベスト5を発表したいと思います。誰のためになるわけでもありませんが…。

第5位!ベルリン放送交響楽団

これを聴きにわざわざ鎌倉まで行ったんですよ、2月に。同時に、以前銀座にあった超おいしい讃岐うどん屋「さか田」の主人の坂田さんが鎌倉にお店を開いたというので行ってきたのですがそれはそれで美味しかった。

でベルリン放送交響楽団ですが、さすがチケットが高いだけあってすごく良かった。ベルリン・フィルじゃないですよ。また別です。旧東ドイツのオーケストラを母体としたオーケストラで、今回の指揮は常任指揮者のマレク・ヤノフスキでした。

ベートーベンのヴァイオリン協奏曲では、大ブレイク中のバイオリニスト樫本大進さんのソロでした。が、実はあまり印象に残っていない。

なんと言ってもブラームスの第1番が素晴らしかった!日本のオーケストラがやったらやりすぎだろう、と言われかねない過剰な演出+スピード感が「特別な演奏を聴いた」感を味あわせてくれました。

やはりたまに海外のオーケストラを聴くのもいいですね。

続いて第4位!「明日を担う音楽家たち2009」です。

文化庁主催の海外研修派遣者成果披露コンサート。都響の打楽器奏者として活躍されている西川圭子の打楽器演奏がすごかった。あと菊地裕介のラヴェルのピアノ協奏曲もすっごく良かった。これでラヴェルのピアノ協奏曲を好きになりました。

が、なんと言っても超絶良かったのが日下紗矢子さんバイオリン、唐沢安岐奈さんチェロで演奏されたブラームスのダブル・コンチェルト!以前僕の「2008年ベストアルバム」に輝いた曲です。一緒に聴いたハーマイオニーさんもいたくお気に入りでした。

以前も書きましたが、文化庁主催の海外研修派遣ということで税金が使われているのでしょうが、才能ある若手芸術家のためなら「親心」的に少しくらい大目に見れるような余裕ある日本社会であってほしいです。今後も。

そして第3位!KANさん「弾き語りばったり#11」

弾き語りばったりとは文字通りKANさん1人で弾き語りをやるライブです。こう見えてもファンクラブ先行予約で抽選の上落選することがあるくらい、ファンには人気のライブです。ナンバーは素数展開されてます(1→2→3→5→7→11)。なお今年はバンドでのライブも聴いたけど、そっちも良かった。
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毎回とても聴き応えのあるライブなのですが、今回は初めて「愛は勝つ」が弾き語たられたのが大きなトピックでした。そしてそれがとても良かった。このせいで僕の2009年ベスト・ソングが「愛は勝つ」になったくらいですからね。是非今こそこの曲を見直してほしい気持ちでいっぱいです。

今後も弾き語りばったりシリーズは欠かさず聴きに行こうと思います。

なお、弾き語りばったりの#7はライブ・アルバムで売ってるので是非どうぞ。

LIVE 弾き語りばったり#7~ウルトラタブン~全会場から全曲収録~LIVE 弾き語りばったり#7~ウルトラタブン~全会場から全曲収録~
アーティスト:KAN
販売元:ZETIMA
発売日:2008-11-19
おすすめ度:5.0
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第2位!都響688回定期演奏会でのインバル指揮マーラー4番!

これは良かった!都響のコンサートで2009年1番です。指揮はマーラー指揮で名高い世界の巨匠エリアフ・インバル。すんごく良かった。

マーラーってもともと全然好きじゃなかったんだけど、今回の演奏で少なくとも4番は大好きになりました。当日は録音されていたので、近々CD化されるだろうので買うつもり。

都響は毎回とても良いです。定期会員は今後も続けていきたいなと思います。定期公演だと今回みたいな今まで知らなかった名曲との出会いがあります。

ちなみにこちらも2009年に聴いたインバル指揮ベートーベン3番「英雄」がCD化されて発売されてます。このコンサートも良かったんですよね。これで「英雄」が好きになってCD買ったし。都響・インバルのこのCDもそのうち買いたいな。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、「コリオラン」序曲ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、「コリオラン」序曲
アーティスト:インバル(エリアフ)
販売元:オクタヴィアレコード
発売日:2009-07-23
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そして2009年の第1位は…!

辻井伸行くん、紀尾井ホールでのコンサートです!

6月のヴァン・クライバーン・コンクール金賞で一躍世間の注目を集めた辻井君ですが、僕は以前から目を付けてました(笑)。2008年のサントリーホール大ホールでのコンサートも行きましたし、2009年3月に西宮で行われたコンサートにも行きました。

そうそう西宮のコンサートは兵庫県立芸術文化センターの小ホールだったんです。もはや小ホールでのコンサートなんて今後なさそうですよね。しかも僕、1列目のど真ん中!あんなに至近距離で辻井君を見られる機会なんてもうないだろうな。なんと言っても今や日本で一番有名なピアニストと言っても過言ではないですからね。

で、紀尾井ホールでのコンサートですが、特に感動したのがショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長」です。そのときのブログでも書きましたが、聴きながら「僕は今世界でいちばん素晴らしいピアノを聴いている!」って心から思いましたからね。本当にすごかった。今思い出しても身震いします。

あとベートーベンのソナタも良かった!「悲愴」と「熱情」。特に「熱情」は今まであんまり好みでなかったこの曲が一気に大好きになったくらい。ちょうどこのコンサートの前に別の人の演奏で「熱情」を聴いていたから、その対比でより良さがわかりました。

辻井君は辻井君自身が美しいと思う音楽を十全に表現できる能力がすごいと思います。そしてその「辻井君自身が美しいと思う音楽」は我々にとって本当に感動するくらい美しいのです。僕らが今まで見ることが出来なかった世界を、目の見えない辻井君が見せてくれています。果たして盲目なのはどちらなのか。そのくらい新しいピュアな世界に僕たちを運んでくれます。

これから先も辻井君は追っかけていきたいなと思います。さすがに最近はコンサートが多くなって全部見に行くわけにはいかなくなったですけどね。

と、言うわけで2009年はやっぱり辻井伸行くんの年でしたね。

・・・・・・・

僕にとってコンサートに通うことは一種の「逃避」です。

僕自身の特別な事情もありますが、特に素晴らしいクラシックのコンサートを聴くと、本当に心から生まれ変わることができます。生きる希望を見いだせます。大げさじゃなく。それは一種の奇跡と言ってもいいと思います。

そんな奇跡を求めて、2010年もいろんなコンサートに足を運んでみたいと思います。


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