iPhone 6 6s 7のカメラを低照度で比較

カメラの性能を測る指針の1つに低照度下でどれくらい綺麗な写真が撮れるか、というものがあります。夜の暗い室内を撮るにはかなりの性能が必要なのです。

まずは感光性能。ISO値と呼んだりします。数値が高いほど暗さに強くなりますが(暗くても写るようになる)、その分画質が落ちます。高いISO値が使えるカメラ、もしくはISOの数値を高くしても良い画質をキープできるカメラが、性能が高いカメラです。

手ブレ補正性能も重要。シャッタースピードを遅くするとたくさん光りを取り込めるのですが、その分ブレに弱くなります。例えばシャッタースピードを1秒に設定すると、1秒間もの間ずーっと光りを取り込めるので明るく写せるのですが、その間じーっとブレないようにカメラを固定しておかなければなりません。手持ちでは不可能です。そこで手ぶれ補正機能。これがあれば(焦点距離やカメラの性能によりますが)例えば0.5秒くらいなら、手持ちでもブレなく撮れたりします。左右のブレ、上下のブレ、前後のブレ、さまざまなブレに対応しているカメラや、大きなブレ量を補正できるカメラが、性能が高いカメラと言えます。

では実際に写真を見てみましょう。3機種ともまったく同じシチュエーションで撮影しています。

iPhone 6 Plus


iPhone 6s Plus


iPhone 7 Plus


ひと目見てわかる通り、最後の7 Plusになって飛躍的に写真が明るくなりました。肌色なんかも比較的出ていてスゴイの一言です。

しかし実際のリアルな状況に最も近いのは最初のiPhone 6 Plus。目視ではこのくらいの暗さだったのです。以前も書きましたが、iPhone 6 Plusは見た目の明るさよりも、リアルさ重視。ISOが500に抑えられていることからも分かる通り、むやみにISO上げて画質を落とすよりも、美しい写真を残すことを選択しているわけですね。(当時はソニーのXperiaがむやみにISO上げ系の写真を得意げにアピールしていたので、それとは対極でした)

ですが6sになって若干見た目重視の方向にシフトしてきます。普通に考えてそっちの方が一般受けは良いですよね(^_^;)。ただしISO2000だけあって画質は厳しい。

7もその方向性で、ISO上げて見た目重視ですが、高ISO時の画質がかなり向上しているため「画質を犠牲にしている」とは言えず、これはこれで技術がもたらした新しい正解。簡単に言うと「スゴイ!」です。

なお3機種ともシャッタースピードは1/4秒。1/4秒って結構長いですよ。これで手ブレせず撮影できる手ぶれ補正性能が、今やスマートフォンに備わってるのですが、カメラやさんは商売あがったりですな(^_^;)。

さらに言うと7ではRAW撮影もできるので現像ソフト次第ではさらなる画質の追求も可能。RAW撮影はサードパーティ製アプリでしか今のところできませんが、今度試してみます。(実は同じタイミングでLightroomでDNG(=RAW)撮影していたのですが、ミスって消してしまっており比較には使えず…(^_^;))

それにしても本当に7 Plusのカメラはすごい…。ではまた。


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