エコ運転

ガソリンの値段が下がってきましたね。来月にはもっと下がるみたいで、喜ばしいことです。

これだけエコエコ言われているのに、一向に改善されていないように感じるのが車の運転です。主にマイカー。勢いよくブオーンとアクセルを踏んでは、ひとつ先の信号でキューっとブレーキを踏んでいるのをよく目にします。

ブオーンブオーン

せっかく「燃費を抑える」という自分にとってプラスで且つ一切の自己犠牲を伴わない行為が「エコ」という地球にやさしい行為としてみなされるのですから、もっとその辺を意識して運転すればいいのに…。

エコ運転の第一歩は「やさしいアクセル」と「十分な車間距離」です。

特にゼロスタートからの加速ですが、たいしてパワーのない車のくせにやたら速い人が多いです。非力な車は非力な車なりのスタートになってしかるべきだと思うのですが、どうでしょう?

最近「燃費が良いから」という半分間違った理由で軽自動車が売れているそうですが、軽自動車はパワーが無いため、加速時は必要以上にアクセルを踏みがちです。無理して周囲の車にあわせる必要ないと思うんですよね。劇的に燃費が悪くなるし、うるさいし。また周囲の車だってみんな踏みすぎてるわけですし、現状。

ターボ付きの軽自動車(オートマチック)に乗ってる人は世の中に多いと思いますが、もっとターボの利かせ方について知識を持ったほうがよいですね。うちの家族の運転を見ていると、アクセルを急激に踏んでは離し、また踏んでは離しを繰り返しています。これではターボ・ブーストがかかる暇が無いって言うか、上手にエンジンが加速していきません。

うちのiターボ付きの軽自動車(オートマチック)

オートマチック車なので踏みっぱなしでもギア・チェンジされるわけですから、ふんわりと踏み続ければいいんです。そしたらスタート直後はいつもより遅いですが、途中からターボが利いて効果的に加速度が付くため、結果的に早く目的の速度に到達できるんです。そこを分かってないから皆さんブオーンと踏んですぐ放すのでしょう。これターボ車じゃなくても同じですね。

あとは車間距離。前を走る車がたまに大きめの車間距離をとっていると「前の車遅いなぁ」とか言って追い越しをかけがちなうちの家族ですが(涙)、車間距離が多いのと遅いのとは全くの別物です!気持ちはわかるけど。

車間距離を大きめにとることで、前後の車に惑わされない、加減速の少ないスムーズな運転が可能になります。無駄なアクセルが減るため、確実に燃費が良くなります。

さらには渋滞の抑止にもなります。自然渋滞の多くは前車のブレーキランプに反応して、自分もブレーキを踏んでしまうことから発生するらしいです。車間距離を多くとっていれば前車が踏んだブレーキランプにも落ち着いて対処することができます。場合によってはアクセルを戻すことだけで対応できます。車間距離は高速道路だと最低でも40メートルは必要です、現実値として。本当は自車の速度と同じメートルぐらいはあけるべきですが。

あと上り坂ではアクセル踏めよな、とか色々言いたいことはありますが、今回は割愛。

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昨日見たニュースによると、ファミリーマートの物流トラックにはドライビング・モニターがついていて、速度やアクセル操作、ブレーキの踏み方等が記録されるようになっているそうです。そしてそのデータが本社に送られて点数化され、内容に応じた適切なアドバイスがされます。あと査定にも影響するのかも。

ドライバーさんたちは初めは「そこまで管理すんのかよ」と反発もあったようですが、僕はこれは良いことだと思います。無駄なアクセルや、不適切なブレーキは確実にデータとして現れます。そこを見える化し、確実に伝えることで、会社としては相当の燃料費削減になることでしょう。実際実施後は全体で10%以上燃費が向上したらしい。各ドライバーの運転技術も向上します。地球にも、会社にも、個人にもメリットのある、一石三鳥といったところでしょうか。

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あと先日読んだ新聞記事に出てたのが、オートマチック車で「アクセルを放すと自動でギアをニュートラルにする装置」が許可を取って売り出されるとのこと。下り坂でアクセルを放すと勝手にニュートラルになるため、燃費が劇的向上!とのこと。

本当かよ!?危ないじゃないか!誰が許可を出したんだろう?

まず燃費ですが、オートマチック車の場合、下り坂でDレンジのままアクセルを放してエンジンブレーキをかけている状態がもっとも燃費が良い状態です。すべての日本車(たぶん外国車も)には一定速度以上でのエンジンブレーキ時に、ガソリンの噴射をストップする機能がついています。つまり燃費0の状態です。これがニュートラルということになると、要はアイドリングと同じ状態ですからガソリンは消費されます。このような比較実験は「JAF MATE」(というJAFの機関紙)でもたびたび実施されていますが、常に「エンジンブレーキ時の燃費0状態を上手に使おう」的な結論となっています。

だから普段の減速→停車時でも、なるべく早めにアクセルを放すことで燃費に大きく影響します。

ちなみに停車中にギアをニュートラルに入れるのは百害あって一利なしですので、やめたほうがいいですよ。

で、さっきの装置の話ですが、そもそもニュートラルに入れちゃうとイザというときに瞬時に駆動がかからないから危ないのではないでしょうか?アクセルを踏めばすぐにDに入るそうですが、それでもタイムラグが0ではないでしょうに。その一瞬の差が生死をわけそうな気がします。例えば下り坂を走行中に落石にあうとか、そんなときね。

またエンジンブレーキが全然利かないわけで、フットブレーキの負担が大きくなることも懸念材料のひとつです。

ホント、なんでこんな装置が売り出されることになったんだろう?しかも堂々と「エコだ!」などとうたって。

以上、エコ運転についてグダグダと書いてみました。

次回はある雑誌でも特集されてましたが「スポーツカーはエコだ!」というテーマでお送りする予定です。いつになるかはわかりませんが…。

コペン駐車場スポーツカーはエコだ!(ちなみにこれはコペン2号)


4 件のコメント :

  1. アクセルオフで、ニュートラル・・・。
    車の事がわかってない人が考えた様な案ですね。
    箱根の下りとかだと、性能の低いブレーキの車は
    気をつけた方がいいですね。

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  2. こんにちは。
    今回もすごく勉強になりました♪普段、急発進・急加速はしてないつもりですが、意識して気を付けるようにしたいです(^―^)私のコペンの燃費は、だいたいいつも15㎞/Lですが、どうなんでしょうか?私的には、なかなかいい方かな?と思ってました。あ、AT車です。

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  3. とんでもない装置だよね。

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  4. 自分が偉そうで大変赤面しております。
    コペンでリッター15Kmなら素晴らしいですよ。言うことないです!
    感想いただきありがとうございます。

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