「スクール・オブ・ロック」は良い

ed7f752e.jpg映画って一本見ると続けて見たくなります。昨日のキャシャーンに続いて今日は「スクール・オブ・ロック」を見ました。

とてもとても良かったです。楽しめたし、若干感動しました。何といっても主演のジャック・ブラックさんの演技が最高です。「浮きぎみだけどちゃんと収まってる」微妙なラインが見ものです。子供達も素晴らしいし、ストーリーも「想像通り」で良かった。

いろいろ「欠点」と指摘できる点は多いと思います。子供達がライブハウスで演奏してるのを、いきなり目撃した親たち(もちろん最初はカンカンに怒っている)が、子供達の素晴らしい演奏を聴いて感動する…なんて出来すぎだし、リアリティもないし、映画としてはありがちすぎです。だけどとても良いシーンです。結構ヒネた見方をしてる僕でも胸が熱くなるようなシーンとなってます。

結局のところ物語における「真実」って、現実世界のリアルさとは別種のモノなんですよね。現実世界のリアルさを物語の中でどれだけ「説明」したところで(誰しも良いところや悪いところがあって、生きる意味がわからない…とかそういうの)そんなのは誰しもウンザリするくらい思い知らされてることではないでしょうか。でも物語における「真実」って多くの場合、忘れていた何かを思い出させてくれる装置です。その装置の仕組みはストレートな場合もあれば、大げさな比喩の場合もあれば、巧妙な暗喩の場合もあります。そして多くの場合、作る人と見る人との共通体験(もしくは過去経験したことのある感情の共通性)を動力として歯車を回します。そんな装置が、物語の中にはあるのではないでしょうか。

何はともあれ「スクール・オブ・ロック」おすすめです。わりかし単純な仕組みの装置が上手に機能していますよ。

ちなみに画像は映画館です。携帯電話で撮りました。(もちろん上映前に電源は切りました)


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